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意外と知らないスウェットはどんな服?トレーナーやジャージとの違い

2021/09/11

スウェットは楽でおしゃれにも着こなせるアイテムの一つ。
吸水性に優れ、楽に着こなせるので、カジュアルファッションに多く使われます。

スウェットは裏地のある2重構造で、吸水性と伸縮性に優れた生地のこと。日本では「スウェット生地を使って作った服」をそままスウェットと言うことが多いですが、本来は「生地の名前」です。

ここではスウェットがどういう生地なのか、詳しく紹介していきたいと思います。

スウェットとは?

スウェットは英語の sweat が由来しており、意味は「汗」。
その言葉から、汗を吸う生地であること(吸湿性・吸水性が高い)が特徴となっています。

防寒性にも優れ、伸縮性の良さもあるため、ゆったりとした着心地です。部屋着、ちょっとしたお出かけ、スポーツファッションにも使われることが多いアイテムです。

スウェットは二重構造の生地

スウェットは表と裏が違う編み方で、2重構造になっていることも特徴にあげられます。

裏面は裏毛・裏起毛が使われ保温性を備え、2重構造にすることでより防寒性がUP。裏毛は吸水性が高く、肌触りも良いので快適な着心地になります。

関連記事 : 裏毛(裏パイル)・裏起毛を知って生地を選ぼう

表面は天竺編み(平編み・メリヤス編み)。この編み方によって、耐久性・伸縮性のある生地になっています。

関連記事 : ​​天竺編みとは?フライス、スムース生地との違い

表地が伸縮性を持ち、裏地では保温性や吸水性を高めるといった特性があるため、スポーツウェアに採用されます。

ルーツはウールの肌着

スウェットはウール素材から作られた肌着が起源。

「動物性の繊維の衣服を肌に直接着ると健康に良い」という論文が発表され、ウール素材の肌着が販売されるように。
これがロンドンで働く人たちに人気となりやがて定番化。

この保温性が良いことに着目したスポーツウェアメーカーが、ウール素材+天竺編みユニフォームを開発し、使用されていました。

ただウールは吸水性が悪く、スポーツシーンには不向き。肌が擦りむけるほどの刺激もあったそうです。

そんな1920年、ラッセルアスレティックというスポーツメーカーから綿素材のスポーツウェアが開発されました。

参照 : RUSSELL ATHLETIC(ラッセルアスレティック)


これは創業者の息子が、ウールのスポーツウェアの悪さを感じ、綿素材を提案。その提案を受けて作ったものが、綿素材のスポーツウェア。そして現在のスウェットとなっています。

このようにスポーツウェアとして誕生したアイテムですが、最近ではシルエットや素材もさまざまなものを使い、ドレッシーなものも増えてファッションの定番アイテムとなっています。

スウェットを選ぶときは裏側に注目

スウェット生地の裏地に使われる裏毛(裏パイル)と裏起毛。このどちらかで着るシーズンが限られることがあるので、選ぶ時に確認しておきたいところです。

裏地を間違わなければ、着る季節をそこまで限定せず、長いシーズン着れます。

裏起毛は裏毛をとかして毛を起こしたもの。こうすることによって、空気が多く含まれるため、保温性がより高くなります。
そのため、寒いシーズンにはこの裏起毛がおすすめ。逆に暖かくなってきたころには、あまりおすすめしません。

オールシーズン着るためのものであれば、裏毛(裏パイル)のスウェットを探しましょう。

スウェットと混合しやすいアイテム

スウェットは、服そのものを指す言葉として使われることも多いため、いくつかのアイテムと混合してしまうこともあります。
それらと何が違うのか、明確にしていきたいと思います。

スウェットは「生地であること」「綿素材で作られていること」を頭に入れておくと、違いが分かりやすくなるかと思います。

トレーナー

トレーナーはスウェットシャツの日本独自の言い方。最近では「スウェット」の方が定着していますかね。
メーカーによっては分けているところもあるようですが、海外では一律 sweatshirts です。

トレーナーは、かぶって着る綿素材の厚手の上着。要するにトレーナー = スウェットシャツです。

語源はボクシングトレーナーがスウェットシャツを着ていたところから、アパレルブランドの創業者が「トレーニングウェア → トレーナー」と名付けた、と言われています。
元々スポーツ選手が体を冷やさないために着る上着のことをトレーナーとしていました。
しかし現在ではそれに限りません。

またトレーナーは上着だけを指しますが、スウェットはそれだけに限りません。スウェットは正式には生地のことなので、スウェットシャツやスウェットパンツといった、上下関係なくさまざまなアイテムがあります。

ジャージー

ジャージーはスウェットと同じ編物の生地。違いは素材で、スウェットは主に綿、ジャージーは主にポリエステルが使われます。

ジャージーは速乾性はあるが、吸水性が少ないが少ない生地です。ジャージーに吸水性を高めたのがスウェット。

ちなみにジャージーの名前の由来はイギリスのジャージー島。ジャージー島の漁師の作業着として着られていたことが由来になっているそうです。

パーカー

パーカーというのはフードがついているアイテムのこと。
スウェット生地が主流だったので、「パーカー = スウェット」というイメージもあるかと思います。最近ではさまざまな生地のパーカーがあります。

イコールではなく、「スウェット生地のパーカー」という感じで使います。

セーター

セーターは英語で sweater。そう、sweat が入っています。セーターは元々「汗をかかせるもの」という意味があったそうです。

セーターもスウェットも大きな分類としては「ニット」。
何が違うと言えなくても、感覚で違うと分かる人も多いかと思いますが、セーターとスウェットの違いは素材です。

セーターは主に毛糸(ウールやモヘア、カシミヤ、合成の毛糸など)を使ったものを指します。

綿だけじゃない!スウェットに使われる素材

素材は綿が主流のスウェットですが、必ずしも綿100%でつくられているかといえば、そうではありません。

他の素材と混ぜて機能をより高めているものもあります。

リネンとの混紡

暖かくなってきた季節にはリネンとの混紡したスウェットがぴったり。

通気性に優れ、湿気がこもりづらいため夏場でも蒸し暑さを軽減してくれます。

リネンの場合はさらに洗濯に注意が必要となるので、しっかりお手入れしましょう。

ポリエステルとの混紡

ポリエステルは機能性の高い素材。ポリエステルが多めの生地は耐久性・速乾性が高くなります。

メンテナンス性がアップするので、お手入れに手間をかけたくない場合にぴったりです。

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ポリウレタンとの混紡

ポリウレタンを織り交ぜたものは伸縮性がより高まります。