ボーダーだからこそ引き立てられる個性 | freeen

ボーダーだからこそ引き立てられる個性

2021/05/25

ボーダーは誰にでもどんなシーンにも馴染んでくれる。だからこそ定番となった柄なのでしょう。そしてボーダーは「身に着ける人」の個性を際立たせてくれるものでもあます。

ボーダーファッションの出発点

ボーダーは元々船乗りの仕事服。それからボーダーをファッションとして取り入れ、流行の元となったのはアメリカの芸術家ジュラルド・マーフィー。

出典 : Gerald and Sara Murphy – Wikipedia

彼は知的で洒落もの。既成概念にとらわれない自由な感性の持ち主でもありました。

1920年代、ジェラルドは南仏で船乗り用の横縞シャツを発見。高級リゾートでバカンスを楽しみながらそれを着ていたところ、他の人が注目し次第に大流行することになりました。

彼の友人であるピカソやヘミングウェイも、彼に影響され、ボーダーを愛用し始めたとのこと。

それから約100年。今もボーダーは、数多くの人たちから愛され続けています。

アーティストが感じたボーダーの魅力

なぜボーダーは、多くの芸術家やクリエイティブな人々の心をつかんだのでしょうか。

第一次世界大戦を終え、アメリカが経済大国として急成長を遂げた1920年代。それは、社会、芸術、文化がアメリカでいっせいに花開き、欧州へと広がった時代でもありました。

新しい価値観が次々と生まれていた歴史の過渡期に、ボーダーはそれまでの「囚人服」「作業着」というイメージを超えて、革新的な輝きを放ったのです。

そこに惹かれたのが時の芸術家、ジェラルドをはじめとした流行の先駆者たちでした。

アートは自己表現の場。常に個性をぶつけ合っていた彼らにとって、ファッションとしてのボーダーは、当時斬新なモチーフだったに違いありません。
それと同時に、親しみのある身近な柄として愛着を持たれました。

没個性、故の個性

ともすれば没個性的となってしまうボーダー。
しかし、彼らは誰とも似ることのない独自なファッションアイテムのひとつとして、ボーダーを着こなしていました。
それは彼らが、ボーダーの持つ可能性に気が付いていたからです。

ボーダーは着る人やデザインを選びません。だからどんな人にもシーンにも馴染んでくれる。ただそれは没個性とも言われるかもしれません。

ただ、着る人によって表情を変えるのもボーダー。

他の人と同じように見えるようで、他の誰とも違う。横並びの安心感と、相反するアイデンティティーの証明。

それこそがボーダーの持つ無限の可能性であり、100年ものあいだ人々を惹きつけてやまない魅力なのです。