おうちで大切な毛素材ニットをお手入れする
2022/04/01
ニット衣類はおうちで洗濯するかどうか迷いませんか?(特にウールやカシミヤといった毛素材のニット)
家庭での洗濯が難しくクリーニングに出すしかないものもありますが、もちろんそうでないものもあります。
洗濯をしなければダメージを少なくできるため、そこまで汚れなければ頻繁に洗濯しなくてもいいですが、やはり汚れは溜まっていくもの。洗濯しないわけにはいきません。
きれいに長持ちさせるためにも正しい方法で洗濯しましょう。
目次
蓄積汚れ注意!定期メンテナンスは必須
寒い時期に着ることの多いニットは、夏のように汗をかくわけではないのでニオイも気にならなず汚れていないように思います。
しかし重ね着して暖房のきいている室内にいると、服の内側の湿度が上がって知らずしらず汗をかいていることもあります。
見た目が汚れていない場合、一度着たら必ず洗濯するという風にしなくてもいいのですが、小さな汚れはどうしてもたまってしまうものです。
汚れが目立ってきてから取り除くのは手間がかかるため、定期的なメンテナンスとして洗濯をしていきましょう。
家庭で洗濯できるかチェック
洗濯前に必ず確認しておきたいのが洗濯表示。「家庭での洗濯不可」のマークがある場合はクリーニングに出しましょう。
洗濯不可マークがなければおうちで洗濯できます。

繊細な素材ははていねいに!おうち洗濯方法
毛素材のニットで心配なのは縮みや型くずれ、また静電気の発生や毛玉ができやすいのもニットの特徴です。こういったところも抑えたいポイントです。
洗濯前に
濃い色は色落ちチェック
初めて洗う濃い色のアイテムは色落ちチェックしておくと安心です。
もし色落ちするものであれば他の洗濯物に色が移ってしまう可能性があるので、他のものとは分けて洗いましょう。
目立たない部分に洗剤をつけて5分ほど放置。洗剤をつけたところを白い布で軽くおさえます。白い布に色がついたら色落ちするアイテムなので別にして洗います。
シミ・汚れチェック
目立つシミや汚れは全体を洗う前に重点的に落としておくと洗い残しを防げます。
シミや汚れの部分にだけ洗剤を少しだけつけて、汚れになじませておきます。
ネットに入れる

他の衣類とからまったり、洗濯槽に当たるダメージを少しでも軽減するためにネットに入れます。
入れるときは洗濯ネットのサイズに合わせてたたみましょう。汚れやすい部分(袖や襟、表面)が外側になるようにします。
一枚のネットに一つの衣類を入れるのを基本としてください。複数入れるとその衣類同士がこすれるため、せっかくダメージ軽減のためにネットに入れたのに意味がなくなってしまいます。
洗濯注意事項
水温
温水は縮みの原因となるので30°C以下の水にします。お風呂の残り湯などを使用する場合は、熱すぎないように注意してください。
洗濯機のコース
洗濯機のコースはドライコースやソフトコースといった、やさしく洗えるコースを設定します。
洗剤選び
静電気や毛玉防止には適切な洗剤を選ぶことも重要ポイント。洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤を使い、仕上げに柔軟剤を入れることで毛玉や静電気防止、やわらかい風合いを保てます。
関連記事 : 柔軟剤を使って衣類ケアをステップアップ
脱水
脱水は1分以内にします。その時間内で水が滴り落ちてしまうようならそれ以上でもいいのですが、あまりかけると縮みや服へのダメージが大きくなってしまうので、できるだけ短い時間で設定してください。
濡れ干しマークがある場合は脱水はかけずにそのまま干します。
手洗いするなら押し洗いでやさしく
ウールやカシミヤの繊維は、髪の毛のキューティクルのようにウロコ状になっています。このウロコは水に濡れると開いて、開いた状態でこすれると絡まってしまいます。
そのため、濡れいているときに摩擦を少なくするとダメージも軽減できます。
そういった点でいうと手洗いが一番摩擦を少なくすることができます。汚れがそこまでひどくなく、衣類へのダメージを極力減らしたい時は手洗いがおすすめです。
関連記事 : 【手洗いでやさしく洗濯】洗い方や洗剤選び
干し方
干す前に軽くはたいてシワを伸ばす&形を整えます。
型くずれ防止や生地へのダメージをのために干すときは平干しがおすすめです。平干しハンガーがあればそれに、なければ竿にひっかけて干すようにしましょう。
ローゲージニットのようにざっくり編んでいるニットは特に伸びやすいのでできる限り平干しにします。
関連記事 : ニットの種類
ハンガーにかけると跡がついてしまいやすいので、平干しが難しい場合は後のつきにくいハンガーを選ぶようにしてください。
関連記事 : 大切な服のためのハンガー選び
平干しハンガーがあればそれに、なければ竿にひっかけて干すようにしましょう。
また毛素材は紫外線に上がると変色するものが多いです。直接日光には当てないように日陰で干します。
おうちでもていねいにメンテナンスすることで、きれいな状態をキープできます。
衣類にとって正しい洗濯ができれば、きれいな状態を長くキープできます。大切な衣類は特にメンテナンスをしていきましょう。