港とボーダー、マリンスタイル

港といえば、マリンスタイル。
マリンスタイルといえばボーダーを思い浮かべる人は少なくないはず。

なぜみんな港と聞くと、ボーダーカットソーやTシャツ、ボーダーのボトムスといったコーディネートを考えるのでしょうか。

なぜそれがマリンスタイルとなったのでしょうか。

その答えは港で働く船乗りたちのスタイル。

そこから、「マリンスタイル=港、海で働く人のスタイル=夏、海、港」といったイメージが出来上がったのでしょう。

マリンスタイルの歴史

マリンファッションの歴史をさかのぼると、フランスのバスク地方の漁師や船乗りが作業着として着ていた厚手の綿のシャツ(バスクシャツ)が発祥でないかという説が有力。
バスクシャツは無地のものもあったが、ボーダー柄が圧倒的に多かったとのこと。今でもボーダー柄を多く見かけます。

のちにフランス海軍の制服としてこのバスクシャツは用いられるようになります。

船上の作業でも邪魔にならないよう七分から九分丈の袖、ボートネックと呼ばれる襟ぐりの大きく開いたデザイン、洗うほど着丈が縮み体にフィットするようになる綿の素材。

海軍の制服として用いられたバスクシャツにはこれらの機能が備えられ、形状が完成しています。
この機能を持ったバスクシャツを作ったとされるのが、フランスの有名なブランド”セントジェームズ”やハチのロゴでおなじみの”オーシバル”と言われています。

海軍の制服で、このボーダー柄を用いていたのは、船の甲板など、船上で働く下士官の制服に用いられており、上級士官の制服は無地でした。

船乗りの作業着がボーダーだったのは・・・?

なぜ船乗りさんの作業着にボーダー柄が多く使われていたのか。

それは、見つけやすい柄がボーダーだったから。
船乗りが海に落ちたとしても、ボーダーが目立つので探す時間が省かれ、早く助けられたのです。

大きく開いた襟ぐりも素早く服を脱ぐことができるようにとデザインされました。

その形は船の底の形に似ていることからボートネックと呼ばれています。

洗えば縮む綿素材は、船上服としての動きやすさを考慮して、ゆったりした素材は船上の作業には向かないので、洗うほど体にフィットする素材で作られている。

まさに船上で働くための機能が考え抜かれて作り上げられたバスクシャツ。

現代のマリンスタイル

今では、ファッションスタイルとしてマリンスタイルの意味は大きく変わりました。

バスクシャツも実用的な労働着から、ファッションウェアーへ。

私たちはいま無意識に一つのファッションスタイルという風に捉えていますが、歴史を知り、服の持つ意味を知れば見え方がガラリと変わります。

海で働く船乗りたちのたくましさや、強さ、広い大海原を渡る自由の象徴への憧れとしてマリンスタイルを取り入れてみると、ファッションがまた一段と楽しくなると思いませんか。

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Posted by freeen