与える印象を考える縞模様選び
縦縞は痩せて見えるが横縞は太って見えるなど、デザインによって見た目は変わるもの。
縞模様に限らず色や柄など装いのセンスは、しばしばその人間の「人となり」を表す要素として取り上げられます。
理由はひとつ。人は、見た目に左右されるから。
服装が与える人への印象
普段適当に服を選んでいる人でも、きちんとした身なりで丁寧な立ち居振る舞いを心がけていれば、しっかりした人に見える。
どんなに心の清らかな人でも、みすぼらしい恰好をしていれば、それだけで偏見のまなざしを向けられる場面もあるでしょう。
偏見というのはやっかいなもので、偏見を取り除くのは簡単ではありません。
人は相手を見るとき、服装や髪形、しぐさ、表情などに注目します。
なぜなら服装や髪形などはその人の内面の表れである、と判断するから。

印象は自分の経験や考えと関連
流行の装いに身を包んでいる人を見れば「好奇心旺盛な反面、熱しやすく冷めやすいかも」と予想。
高級品を身に着けている人を見れば「生活に余裕がある」または「見栄っ張りな一面アリ」と思ってしまうことも。
自分の中にある、見た目と性格パターンの相関図と照らし合わせて、その人がどんな人かを想像します。
そして相手の人間性を分析しながら距離を測っていく。
初対面の人のことはわからないし、内面は見たくても見れません。まずは外見で判断することは当然と言えます。
見た目での判断というのは、ある種の自己防衛ともいえます。
それだけ、見た目の与える印象は重要なのです。
縞模様が人に与える印象
縞模様が人に与える印象について考えたいと思います。
実は縞模様の持つ印象は必ずしも良いものばかりとは限りません。
TPOにそぐわない選び方をすれば、即座にマイナスの印象を持たれてしまう。
しかし、場をわきまえた使い方さえマスターしてしまえば、縞模様ほど頼りになる柄は他にありません。
そのためには、縞模様の持つ特性をきちんと把握しておく必要があります。
線は細ければ知的でさわやかに、太ければ遊びっぽさを。
縦ならトラッドに、横ならカジュアルな印象を与えます。
縞模様は組み合わせ次第で活用できる場がいくらでもあるのです。
自分という人間をどう見せるかも、縞のバリエーションの数だけ応用可能。

印象に対する無意識の願望
他人を見た目で判断するときも、自分が身に着けるものを選ぶときも、そこには「無意識の願望」が作用します。
あの人はきっとこういう人だ、自分をこんな風に見てもらいたい、そういった気持ちが必ずどこかにある。
縞模様は、良くも悪くも個性がでます。
身近な柄だからこそ、自分の選んだパターンが自分のどんな願望を表しているか、考えてみませんか。
あえて自分の気分を表現するために使ってもいいと思います。
自分はこんな人間だと分かってもらうには効果的ですから。
どう見られるかは人で変わる
ストライプ柄のスーツをスタイリッシュに見せるか生意気に見せるか、
ボーダーのカットソーを親しみやすく見せるか無難でつまらない柄に見せるか。
同じ模様でも、選んで着る本人の心模様とタイミングが大事です。
それはTPOに合ってる?自分の気持ちに合っているか?全体のバランスは?
与える印象を考えながら自分をコーディネートしてみるのも楽しいですよ。