
ストライプの種類
2021/11/30
ストライプにはとてもたくさんの種類があります。全部覚える必要なんてありませんが、種類を知るとまた一段とおしゃれに近づきます!
とても長いので気になるストライプだけ知りたい!という人は目次をご覧ください。
シングルストライプ
Single stripe

1本1本の太さが同じで、開きが広い単純な細いストライプ。
シングルストライプは江戸時代に大流行。和名は「大名縞(だいみょうじま)」。
ラインが0.5cmほどの太さになると「ブロックスストライプ」とよばれます。
ロンドンストライプ
London stripe

はっきりした色の配色で、太めのラインが等間隔に並んだストライプ。1本のラインは0.5cm〜1cm程の幅。
本来の名前は「ブロックスストライプ」。ロンドンで流行していたため、日本では「ロンドンストライプ」と言われるようになりました。
ロンドンの老舗シャツメーカーでロイヤル・ワラントの称号をもつ、ターンブル&アッサー社が、ミュージカル衣装用に作ったストライプシャツを一般向けに販売したところ、人気になったストライプ。
トラッドスタイルと相性バッチリのストライプです。
オーニング・ストライプ
Awning stripe

オーニングとは「日除け・天幕」のこと。その名の通りテントやビーチパラソルによく使われます。
「ブロックストライプ」の一種で、大胆で単純な等間隔の太いライン(1.5cm以上)とはっきりした色味を使っているのが特徴。
ダブルストライプ
Double stripe

細めの二本線がセットになったパターンのダブルストライプ。
2本の線が線路のように見えるため、トラックストライプ、レールストライプとも呼ばれます。
三本線のセットはトリプルストライプとなります。
大人シックなスタイルにおすすめ
ヒッコリーストライプ
Hickory stripe

ネイビーの生地に白ラインを入れたデニム生地。「デニム」というところがヒッコリーのポイント。ストライプ柄のデニム生地が、ヒッコリーと言われます。
ネイビーだけでなく、他の色も使われることがあります。
ヒッコリーという名前の由来は、木の種類であるヒッコリーから。
ヒッコリーの参照 : https://wood-museum.net/hickory.php
汚れが目立ちにくく、作業着などのワークスタイル・オーバーオールによく使われ、アメカジの定番でもあります。
チョークストライプ
Chalk stripe

黒板に使うチョークで線を引いたような、かすれた淡い線のストライプ。線の輪郭が少しぼやけているのが特徴。濃い色の生地にラインを引くことが多いです。間隔は0.8〜2cm程。
エリート金融関係者や銀行家が好んで着ていたため、バンカーストライプとも呼ばれます。
落ち着いた紳士的な雰囲気、英国的なエグゼクティブクラスの雰囲気をだせます。貫禄を出したいときはネイビー地がおすすめ。
ペンシルストライプ
Pencil stripe

鉛筆1本程度の幅で、鉛筆で描いた線のようなストライプ。細めのライン。
細いラインなので、ピンストライプと見分けがつきづらいのですが、こちらは線であること、ピッチが狭いことが違いとしてあります。
メンズスーツに使用されるストライプは、このペンシルストライプが代表的。
ピンストライプ
Pin stripe

針の先くらいのドットを並べて細いラインに見せているピンストライプ。
「針の頭のようなドットでつくられたストライプ」ということで、「ピンヘッドストライプ」、「ピンドットストライプ」とも呼ばれます。
線の間隔は一般的に約2cmほど。それよりも間隔が狭くなると「ナローストライプ narrow stripe」といいます。
スーツのストライプでは最も線の細いストライプで、フォーマルスーツによくみられるストライプです。

スーツ、ジャケット、シャツなどかっこよく着こなせるビジネススタイルにピンストライプはぴったり。
ラインが目立たないので、TPOを考えなければいけない場合はこのストライプがおすすめです。
線の色は白が多く、地色によって印象が変わります。
ネイビーなら洗練された印象になるのでフォーマル向け。グレーは明るくなるほどカジュアルな印象になります。
ヘアラインストライプ
Hairline stripe

髪の毛ほどの細さの縞模様。遠目だと無地に見えるくらい細いストライプ。
繊細なイメージを与え、さりげないおしゃれにぴったりのストライプです。
オルタネイト・ストライプ
Alternate stripe

地色とは別に2種類の異なった幅、色を交互にしたストライプ。(オルタネイト=交互に、互い違いに)。
また異なった織り方で縞模様にしたものもオルタネイトストライプと言います。
レガッタストライプ
Regatta stripe

より太いラインで縞模様を作っているストライプ。
英国の大学ボートレース「ロイヤル ヘンリー レガッタ」で多く着られてた柄からこの名前がつけられました。
参照 : ヘンリー・ロイヤル・レガッタ – Wikipedia
レジメンタルストライプ
Regimental stripe

多色使った比較的太めのストライプ。
向かって右上がりのレジメンタルストライプは伝統的な正統派のヨーロピアンストライプ。
左上がりのものはアメリカンストライプ。
紳士が通うクラブで用いられるレジメンタルはクラブストライプとよばれ、左上がりものが多くあります。
レジメンタルはイギリスの連隊のこと。イギリスの連隊はたくさんあったので、どの連隊か分かるようにそれぞれ軍旗にストライプ模様を入れていました。
これが元となっているのでレジメンタルストライプと言います。
ロイヤルエアフォース(英国空軍)、ロイヤルネイビー(英国海軍)など、所属するところによって配色や縞の幅まで厳密に決められていて、その組み合わせに重要な意味があります。
レジメンタルストライプはネクタイによく見られ、レジメンタル・タイと言われます。
英国のケンブリッジやオックスフォード大学のカレッジ別、アメリカのアイビー・リーグなど名門校のスクールタイとしても使われています。
所属する軍、クラブ、学校に由来する集団帰属性の高い柄であることが大きな特徴。
こういったことからもトラディショナルな印象を与えられます。
シャドウストライプ
Shadow stripe

同じ色の糸を使って、糸の方向を変えることでストライプ柄に見せるストライプ。
色によってパッと見は無地に見え、見る角度や光の当たり具合によって柄が浮き出てきます。
はっきりと目立たないので、落ち着いた雰囲気を出したい、さりげないおしゃれにぴったりです。
生地の作り方によって光沢感が変わります。ビジネスフォーマルな場面なら光沢弱め、結婚式など華やかでフォーマルな場所なら光沢感強めと、TPOに合わせてシャドウストライプを選ぶとGOODです。
オンブレストライプ
Ombre stripe

ある一色の濃淡によるグラデーションで縞模様を著したストライプ。
オンブレ(Ombre)はフランス語で「陰影、濃淡をつけた」という意味で「シェイテッドストライプ」ともいいます。和名は「かすれ縞」「ぼかし縞」。
グラデーションのような縞柄をあらわしたカスケードタイプや、ぼかしの濃淡を交互にしたストライプもあり、オンブレストライプといってもさらに種類があります。
カスケードストライプ
Cascade stripe

カスケード(Cascade)の意味は「小さい滝」。
線の太さがだんだん細くなるラインを並べたストライプです。
オンブレストライプと同様グラデーションのように陰影をつけていくものもあり、こちらも「シェイテッドストライプ」の仲間。
和名は「滝縞」。和名ではさらに分かれていて、片側だけ次第に細くなっている片滝縞、中央に太い縞があり両側が次第に細くなっていく両滝縞の2パターンあります。
シックンシンストライプ
Thick and thin stripe

太い(thick)縞と細い(thin)縞がセットになったストライプ。
太い縞を親、細い縞を子に見立てていて、和名は「親子縞」や「子持ち縞」。
厳密には左右の太い縞に囲まれて、内側に細い縞があるものをいいます。
外側の細い縞にいたわられるように内側に太い縞があるものは「孝行縞」と呼ばれます。
マルチストライプ
Multi stripe

太い(thick)縞と細い(thin)縞がセットになったストライ3色以上の色、太さの違うラインが混ざり合った縞模様がマルチストライプ。
いろいろな色を使って遊び心を出したデザインや、カラーを統一させて上品なデザインもある。デザインは無限大。
マルチストライプを取り入れるときは、その中にある色のどれかをチョイスして配色を考えると合わせやすいです。それが難しい場合はモノトーンがベター。
ヴィンテージ感を出すことができるので、古着好きな人にもおすすめ。
キャンディストライプ
Candy stripe

キャンディのように鮮やかでカラフルな配色のストライプ。マルチストライプと似ていますが、こちらはペロペロキャンディやキャンディケーン(J形のステッキ状の飴)の配色に似ているものを呼びます。
配色は白とパステルカラーを並べたもの、白と赤、他にも青・オレンジ・グリーンの明るく鮮やかで甘さのある色が並べられます。細かいラインも特徴の一つ。
気持ちもカラフルでポップに。かわいい柄好きにはたまらないやつ。
アイビーストライプ
Ivy stripe
アメリカの大学生の間で流行したストライプ。
規則性のない、渋い多彩な縞模様。
カジュアルシャツなどにぴったりの柄。
サテンストライプ
Satin stripe
普通のオリジニストライプ状にサテン織りをし、縞模様を表現。
サテン織りが光沢をだし、はっきりと縞模様に。織り方と光沢によってストライプ効果を出したもの。
リブストライプ
Rib stripe
リブとは「うね」のこと。
織りによってできた「うね」で縞模様を表現したもの。
シェブロンストライプ
Chevron stripe
よく見たことある模様だけど名称があったなんて。
山形に繰り返されたラインをシェブロンストライプと言います。
素敵な柄ですが、インパクトがあるので、あまり派手な感じがお好きでない方は、小物に取り入れるのをおすすめします。
このストライプはモノトーンでもアクセントがしっかりきくので、地味になりがちなスタイルを盛り上げてくれる効果もあります。
ノベルティストライプ
Novelty stripe
ノベルティは「風変わりな、めずらしい」という意味。
これまでにあげたストライプ以外に、変則的で変わった、定義づけのないストライプを総称してノベルティストライプと呼びます。
ここまで読んでくださった方、お疲れさまでした!
こんなにたくさんのストライプがあることをご存知でしたか?
普段何気なく見ているストライプですが、こんなにも柄の違いがあるんです。ぜひ自分の好きなストライプを見つけて楽しんでください。