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織物と編み物 – 生地の作り方の違いで仕上がりが変わる

2021/11/07

服に使われる「生地」。生地は素材から糸をつくり、その糸を使って編んだり織ったり加工したりしてできあがります。

生地は素材や製法によってさまざまな種類がありますが、作り方を大きく分けると「織物」と「編み物」。この他、織らない編まない「不織布」があります。

同じ素材であれば織物と編み物は別物の生地と思っていいでしょう。素材を気にする人は多いかもしれませんが、さらに生地の作り方も知ると、より欲しかったアイテムを選べるようになります。

織り物

織物はたて糸とよこ糸を直角に交差させてつくる布地のこと。布帛(ふはく)と言われたりもします。織り機で作られ、糸と糸の間に隙間はありません。
交差の仕方によって見た目、丈夫さ、風合いなどが変わります。

基本の織り方

  • 平織り
  • 綾織り
  • 朱子織り

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密度が高いので編み物より丈夫です。ただし編み物よりシワになりやすく通気性が低くなります。
また素材にポリウレタンといった伸縮性の高いものが使われないと伸縮性は低いです。伸縮性が低いのは悪いことばかりではなく、伸びにくく型崩れしにくいというメリットもあります。

シャツ・ジャケット・コートなどが織物の代表アイテム。伸縮の少ない薄手〜厚手のアイテムに使われます。

編み物

棒や針を使ってループを作り、そこに次のループを引っ掛ける。これを連続してつくるのが編み物。レースも編み物のひとつです。

基本の編み方

  • 天竺編み(平編み)
  • リブ編み(ゴム編み)
  • パール編み(両頭編み)

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編み物は保温性や通気性が高く、伸縮性もあります。型崩れしやすく毛玉ができやすいのが欠点。

ニットって毛糸で編まれたセータや帽子などを想像する人も多いかと思いますが、「編み物の総称」なんです。
実はカットソー(cut and sewn)もニット(編み物)。編み生地を裁断し縫製(これがcut and sew)してつくられたものです。

織物は織り機で作られますが、棒針編み・鉤針編みなどといった編む方法もいくつかあります。
また織物は2本の糸を使いますが、編み物は一本の糸だけでも作れます。

織物・編み物以外の生地

不織布

織りも編みもせず、接着剤や熱によって繊維をシート上に付け合わせた生地を不織布と言います。

ほつれにくくシワにもなりにくい、そして変形しづらく軽いのが特徴。伸縮性はありません。また水に弱いので洗濯には不向きです。
衛生用品や換気扇フィルターや収納袋などの日用品など、さまざまなところで不織布は使われています。マスクが一番身近な不織布アイテムですね。

フェルト

接着剤は使わず、羊毛などに熱や蒸気をあて、繊維を絡ませて作る生地。

織物・編み物違いまとめ

実際に×が悪いわけではありませんが、わかりやすいように○×で表記します。

伸縮性

織物・・×

編み物・・○

織物の方が伸縮性が少ないのでフィットしたものを選びたいときは編み生地を選びましょう。

通気性・保温性

織物・・×

編み物・・○

シワ

織物・・×

編み物・・○

型崩れ

織物・・○

編み物・・×

編み物は伸びやすく型崩れしやすいです。

伸縮性や柔らかさなど、そのアイテムの特徴を考えて生地が選ばれています。今では素材が進化しているので、作り方による短所を素材で補うことができます。

生地も奥が深いです。同じに見えていたものが、よく見ると全然違うものに見えてきたら上級者ですね。