大切な服のためのハンガー選び
2022/05/25
服に合ったハンガーを使うことはきれいに保つためにも大切なことです。合わないハンガーを使うと、シワや型くずれが出てすぐに着れなかったり、寿命を早めてしまうことも。
使うハンガーを変えることで、今ある悩みを解決できるかもしれません。
またいいハンガーを持っていても、使いこなせなければ効果は半減。自分にとって使い勝手のいいハンガーを選ぶことも重要なポイントです。
どのハンガーを使えばいいのか…まずハンガーの特徴を知っておくことが必要です。その衣類にあったものはもちろん、自分にとって使いやすいものを選んでいきましょう。
ハンガー選びのチェックポイント
種類が豊富なハンガーですが、それゆえにどのハンガーを使っていいか迷ってしまう人も少なくないと思います。
まずはハンガー選びのチェックポイントをリストアップします。
- 服の種類でハンガータイプを変える
- 服にあったハンガーのサイズを選ぶ
- 素材を選ぶ
- 滑り止めなどの加工は必要か
- 収納スペースを考えて選ぶ
これらを元にその服にあったもの、自分が使いやすいハンガーを選んでいきましょう。
服の種類でハンガータイプを変える
ハンガーにたくさんの種類があるのは、ジャケットやシャツといった服の種類に合わせて作られているからです。
頻繁に使わないアイテムはハンガーにかけておく期間が長くなります。これらは特に型崩れ・シワにならないよう、適切なハンガーを選んでいきたいところです。
肩に厚みのある服には、厚みのあるハンガーを選びましょう。
【ジャケットやスーツ】厚みのあるカーブ付きタイプ
ジャケットやスーツなどのフォーマルなものは、体のラインに沿うように立体的な作りが多いです。
シワや型崩れ防止、シルエットキープをするために、3〜5cmほど厚みのある肩に沿ってカーブしたものを選びます。
平らで薄型のハンガーは型崩れが起きやすいです。
よくあるこの形はボトムスも一緒にかけておけるハンガー。スーツなどセットで着るアイテムの場合、着るときに手間を省けるのもメリットです。
またプラスチック製のハンガーより、木製の方が除湿・防臭効果が期待できます。長く収納しておく場合は素材にもこだわってみてください。
【コート】より厚みのあるカーブ付きタイプ
コートのような厚手で重いアイテムは5cm以上の厚みのあるものを選びます。
針金ハンガーのように形状が変わりやすいハンガーだと、重みで下がってしまい、型崩れの原因になります。重くてもしっかり支えられるものを使いましょう。
【シャツやブラウス】薄型で首周りにふくらみがタイプ
薄手のシャツやブラウスはハンガーも薄型のものを選びます。厚みが1〜2.5cmくらいが目安です。
襟がついているアイテムは、フック下の首周りにふくらみがあるタイプがおすすめ。襟を立たせてくれるのできれいにキープできます。
襟がついているアイテムは、フック下の首周りにふくらみがあるタイプがおすすめ。襟を立たせてくれるのできれいにキープできます。
【ボトムス】吊るすか折りたたんでかけるタイプ
「ボトムス用」のハンガーは吊るしたり折りたたんでかけるタイプ。どれもシワをつきにくくすることができるのがメリットです。
クリップ式
サイズに合わせて調節可能なクリップ式はボトムスの両端を挟んで使います。
折らずにかけることができるため、シワがつきにくいのがメリットです。
バー式
クリップ式や吊り式のように挟まず、かけて使うタイプ。
バー式ハンガーは引っ掛かりがなく落ちやすいので、滑り止めがあると安心です。
ただし、あまり落ちることが気にならない場合は取り出しにくくなってしまうデメリットもあることは覚えておいてください。使い勝手の良さも考えて選んでみましょう。
レギンスやタイツ・ベルトなど小物系
ボトムスのクリップが一つになったクリップハンガーは小物系をかけておくのに便利です。たたんでしまうことが多いかもしれませんが、全てハンガーにかけておきたい人におすすめです。
コーディネートが決まっている場合はそのアイテムと近くにしたり、まとめてかけておくとコーディネート選びがスムーズになります。
【子ども服】小さいサイズのベビーハンガー
子ども服にはそのサイズにあったベビーハンガーがおすすめです。大きいハンガーを使用すると型崩れしてしまうこともあるため、サイズのあったハンガーを使いましょう。
首元の種類によってもハンガーを変える
首元の種類に合ったものを選ぶことも大切です。ハンガーがネックラインに合っていないとおかしな癖がついたり伸びてしまうこともあります。
服にあったハンガーのサイズを選ぶ
服のサイズ関係なく全て同じハンガーにかけたり、家族みんなで同じハンガーを使っていませんか?
服にあっていないサイズのハンガーを使っているとシワや型崩れの原因になります。
それぞれ服のサイズに合ったハンガーを決めて、かけるようにしましょう。
肩幅に合ったハンガーを選ぶ
サイズ選びのポイントは肩幅のサイズ。大きすぎると肩に跡が残り、小さすぎればシワになりやすいです。
参考となるのは、後ろにある肩の縫い目部分。この長さを目安にします。ここの長さより2~4cm短いものが理想とされています。
【服のサイズ別ハンガーサイズの参考】
服によってサイズが異なるので、あくまで参考程度に。
服のサイズ | ハンガーサイズ |
レディースS | 36〜38cm |
レディースM / メンズS | 38〜42cm |
レディースL / メンズM | 42〜45cm |
レディースLL / メンズL | 45〜47cm |
メンズLL | 47〜52cm |
ぴったりものがなければ小さめのサイズを選ぶ
ちょうどいいサイズがない場合、服の肩幅より内側に収まるものにします。
大きめのサイズよりも小さめのサイズの方が、服の伸びやハンガーの跡をつけません。
素材別ハンガー種類
ハンガーの素材によって使いどころを変えるとより衣類に優しいです。
木製ハンガー
静電気が起きにくく、服に優しい木製ハンガー。
木の種類によっても使い勝手が変わります。
プラスチックハンガー
安価で軽い。水分を吸収しないのがメリットで、洗濯した時に使いやすいのが特徴。ただし日光に当たると劣化しやすいというデメリットもあります。
スチールハンガー
デザイン性の高さ、サビに強く耐久性も高いのがスチールハンガーです。
起毛素材・ラバー加工
起毛素材やラバー加工されたハンガー。特に滑り落ちやすいアイテムは試す価値ありです。
お悩み別ハンガー選び
ハンガーにかけていて困りごとがあれば、それを解決するものを使いたい。ですが、メリットがあればデメリットも出てきてしまうもの。
どちらをとるか、もしくは両方を解決する新たなハンガーを見つけるといったリサーチが必要になってきます。
よくあるお悩みに応えているハンガーと、そのデメリットを併せて紹介していきます。
一つの悩みが消えても別の問題が出てくるかもしれません。
使いながら自分に合ったハンガーを見つけていきましょう。
型崩れを防止したい
厚みのある立体的なハンガーは型崩れ防止と肩の部分の跡を軽減してくれます。
ただこのハンガーは幅をとるため、収納スペースに対してより多く服を持っている人は、なんでも間でもこのハンガーにかけるのはおすすめしません。
たくさんの服をかけたい場合はやはり薄手のハンガーがおすすめ。
よく使うアイテムは薄手のもの、長期間ハンガーにかけておくようなアイテムのみ厚みのあるハンガーを使う、というように使い分けていきましょう。
収納力をUPさせたい
服が多くてクローゼットに入りきらない。もっとスリムにクローゼットにしまいたい。
そんな時に収納力をアップしてくれるハンガーがあります。
薄手のハンガーや連結ハンガー、ブランコハンガーといった収納のことを考えたハンガーもいくつかあるので、試してみてください。
すべり落ちないようにしたい
すべりやすい素材の服は、いつの間にかハンガーから落ちてしわくちゃに…なんてこともあります。
そんな時に役立つのが滑り止め効果のあるハンガー。起毛素材やラバー加工されたハンガーがおすすめです。
このハンガーのデメリットは服がかかっていない状態だと、隣の服に引っかかってしまうこと。これが頻繁にあると結構ストレスになります。
狭い収納スペースの場合、すべり落ちないメリット以上に使いにくさを感じることもあります。
針金ハンガーは一時的に使うもの
クリーニングに出した時についてくる針金ハンガーを使っている人も多いかもしれません。
ただこれは、持ち運びのための一時的なハンガー。
使い続けると型崩れの大きな原因になるので、できれば他のハンガーにかけ変えるようにようにしてください。
ボタンはかけない方がいい
ボタン付きの服は、ボタンをかけない方が服にやさしいです。
ボタンをかけることで形が崩れ、ボタンホールも傷めてしまいやすいとのこと。
わざわざ面倒な手間をかけて服を傷めてしまうのはもったいない。あけたままでハンガーにかけて収納しましょう。
本当にたくさん必要?自分に合ったハンガーを見つけよう
いきなり複数のハンガーを使いこなすのは大変かもしれません。
持っている服の数が少なければ、この服はこれ!と決めて使いこなせそうですが、服の種類が多い人はハンガーを選ぶことがストレスになりかねません。
複数の種類を使うなら、服のかかっていないハンガーを入れおく場所を作るといいです。
それも面倒に感じる場合、複数のハンガーを無理に使う必要はありません。
自分の持っているアイテムの種類を考えて、まずは厳選して1種類使い切ってみましょう。
そのハンガーではどうしてもまかないきれない悩みが出てきた時に、新しく別のハンガーを使うようにすればいいのです。
それぞれの服に合ったハンガーを選ぶことで、きれいな状態を保てます。ただし自分にとって使いづらいものはNG。
「自分のスタイルにあったハンガー」を選ぶことも大切なポイントです。
服にあっているか、何より自分の使い勝手にあっているかを考えてハンガーを選び、使いこなしていきましょう。