プルオーバーってどんな服?
2023/09/19
プルオーバーは英語で「pull(引っ張る) over(かぶる)」。前後に開きがない(ジッパーやボタンで開かないもの)がなく、「頭からかぶる」というざっくりとしたデザインを表すトップスの種類です。
素材や作り方の決まりがないからこそ、いろいろなものがプルオーバーになります。カットソーやパーカーでもプルオーバーと言われて何がなんだかわからない。という人もいると思います。
プルオーバーや他の服がどんなものなのかが分かると、自分の欲しいアイテムの判別がしやすくなります。この機会にぜひ服のタイプのことを知って、ファッションアイテム探しの参考にしてください。
頭からかぶるタイプのトップスは全てプルオーバー
「頭からかぶる服」と大きく分けたら、いろいろな服のタイプがあります。
- カットソー/Tシャツ
- シャツ/ブラウス
- ワンピース
- パーカー/トレーナー
- スウェット
- ニット/セーター
これらはそれぞれ名称があるものの、前後にジップやボタンなどがなければ全てプルオーバーともいえます。
カットソーもパーカーも前後が開かず、頭からかぶって着るものは全てプルオーバー。ネックの形も関係ありません。シャツやブラウス、ワンピースも開きがなければプルオーバーです。
Yシャツやカーディガン、フルジップタイプのパーカーなど、羽織れるタイプのものはプルオーバーとは言いません。
ジップやボタンが上から下まではなく、胸元あたりで開きが留まっているものは、頭からかぶるのでプルオーバーと言えます。
「プルオーバー」単体をアイテムの一つとして考えてしまうと混乱してしまいます。
「プルオーバー(頭からかぶる)タイプの〇〇」といったイメージで考えてください。
いくつかのプルオーバーの種類とスウェットやカットソーとの違いをご紹介します。
ニットプルオーバー(セーター)
ニットプルオーバーはセーターとも言えます。ちなみにニットは編んで作られたアイテム全般を指します。
セーターはニットで作られたトップスの名称です。
以前は「ニットのかぶるタイプのトップス = セーター = プルオーバー」だったようですが、今では素材の決まりはなく、かぶって着るものは全てプルオーバーです。
ボタンやジップなどが付いて開くようになっていると、プルオーバーではなくなりますが「セーター」という呼び方は変わりません。
関連記事 : セーターやカットソーはニット!違いを知って目当てのものを探しやすくしよう
【FREAK’S STORE】 レトロボーダーリネンショートスリーブプルオーバー female
パフスリーブがポイントのレトロボーダーサマーニット。軽くて締め付け感のない着心地のアイテムです。短めの着丈なのでハイウエストボトムやボリュームのあるマキシスカートとの相性が◯。
プルオーバーパーカー(プルパーカー)
パーカーは首の部分にフードが着いたトップスで、フーディーとも言います。
かぶって着るタイプをプルオーバーパーカー、ジップ付きのものはジップアップパーカーと分けて呼ばれることもあります。
プルオーバーパーカーは「プルパーカー」とも言われるので、商品を探す時はこの言葉も使ってみてください。
ラフ&こなれのケーブルプルオーバー
ケーブル編み(縄の目のような模様の編み方)プルオーバーは、ラフさとこなれ感、そして温かみを感じさせてくれます。寒い時期にぴったり。
立体感があるので、ボトムはすっきりとさせるのがおすすめ。
スウェットは生地のこと
スウェットというのは、表地と裏地の2重構造になっている吸水性のある生地のことを言います。
この生地を使っているアイテムをスウェットと言います。ちなみにトレーナーは言い方が違うだけでスウェットと同じものです。
スウェットは「生地」を指しているので、スウェットシャツやスウェットパンツと言われるようにトップスだけに限りません。
【TOWN CRAFT × FREAK’S STORE】 the FOX ボタンスキッパースウェットパーカ female
ボタン付きのプルオーバーパーカーで、抜け感が出るのと首元のアレンジがききやすいのが特徴。コーディネートの幅が広がるアイテムです。「TOWN CRAFT × FREAK’S STORE LIMITED MODEL.」
カットソーは切って縫って作ったトップス
カットソー(cut and saw)は「切って縫う」という「作り方」を表しています。切って縫って作ったかぶるタイプの開きがないトップスは、カットソーでもありプルオーバーでもあります。
こんな言い方あまり聞きませんが「プルオーバーカットソー」とも言えますね。
業界では使い分けている?!
Tシャツやカットソーも前後に開きがなければプルオーバー。プルオーバーシャツと書かれていることもありますが、パーカーやセーターに比べると多く使われてはいません。
かぶるタイプのものがすべてプルオーバーだけど、実際のところかぶるもの何でもプルオーバーとは表記していない。どういったときにわざわざ「プルオーバー」という表記にするのでしょうか。
ファッション業界では「ゆったりめのかぶりもの」にプルオーバーと使うことが多いようです。
ファッション用語も時代とともに変わっていきますので、将来は「ゆったりめのかぶりもの=プルオーバー」となっていくかもしれません。
プルオーバーはいろいろなコーデで活躍
プルオーバーにはいろいろなデザインと素材があります。ジップやボタンがないことですっきりと見せられる、アウターに合わせやすいというのもプルオーバーのよいところ。
また、かぶるということからゆったりとしたアイテムが多いです。そのユルいテイストがまたいろいろなアイテムとの相性をよくしてくれます。
デニムはカジュアルコーデの鉄板。困ったらこれ!という感じで、パーカー × デニム、カットソー × デニムの好きな組み合わせを1パターンは持っておくと重宝します。
春夏はTシャツやブラウス、ワンピースなど。秋冬はパーカーやスウェット、ニットなどのプルオーバーを。それぞれのシーズンごとに合ったプルオーバーを見つけにいきましょう。
ファッション用語がしっかり分かると欲しいアイテムを見つけやすくなります。かぶるタイプのアイテムがほしい時は〇〇のプルオーバーで探してみてください。
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