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ウールやカシミヤなどいろいろある毛素材まとめ

2022/12/08

寒くなる季節、暖かい服が欲しくなりますよね。暖かいアイテムといえば毛素材、毛素材といえばウールが思い浮かびやすいでしょうか。

毛の素材にはウール以外にも種類があります。毛の種類・特徴を知って自分にあった毛素材を見つけていきましょう。

そしてこれらの素材は動物たちからもらっています。動物たちに感謝の気持ちを持って、そのアイテムを大切に長く使用していきたいものです。

毛素材の特徴

いくつか種類がある毛素材ですが、共通した素材の特徴をお伝えします。

暖かい保温性と優れた吸湿性

毛素材は空気をたくさん含ませることができます。このことから保温されると同時に熱が伝わりにくくなっています。

保温性と吸湿性を兼ね備えていて、実は夏用の衣服にも使われています。生地のつくり方によって夏でも冬でも年間通して活躍できる素材です。

通気性が高くなるように生地をつくることで身体の熱や水蒸気を外側へ逃がしてくれます。
反対に熱を逃さないようにつくることで、保温性を最大限に。

また、ウールは水をはじき、吸湿性にも優れた素材。
身体から発する水蒸気を逃がしてくれるので、蒸れにくく汗をかいてもさらりと気持ちよく過ごせます

とはいえ一番の特徴はやはり保温性の高さ。
主にウールにある繊維ですが、クリンプと呼ばれる縮れた構造になっており、繊維内に空気を含むことで熱を逃がしにくくなっています。
参照 : クリンプについて

シワになりにくい

高い弾力性があるため、シワになりにくく型崩れしにくい。また、元に戻る回復力の高さがあるので、シワになってしまってもスチームや霧吹きで水分を含ませれば、簡単に戻すことができます。

汚れがつきにくい

ウールの表面は、髪の毛のキューティクルのように薄い膜で覆われているため、汚れがつきにくくなっています。
また油分を含んでいるので撥水性があり、雨や泥などの水溶性の汚れをはじいてくれます。

汚れにくさに加え、抗菌・防臭効果もあるので、汚れや臭いがよく気になってしまう!という人にウールはとてもおすすめです。

土に還る

天然素材のものを土に埋めると、微生物が分解し土に還ります。
世界中が地球に優しい世の中を目指しているところ、サステナブルなものを選ぶことで私たちもエコに貢献できます。

伸縮性がある

厚手のしっかりとした生地でも着やすいのはウールの伸縮性のおかげ。繊維が縮れているため素材が伸び縮みします。

この伸縮性の高さはメリットだけではありません、干し方や洗い方によっては生地が伸びてしまうことも。一度伸びてしまうと元に戻すのが難しいので気をつけましょう。

毛羽立ちやすい

デメリットな部分ですが、ウールは毛羽立ちやすいです。一度洗濯すると摩擦によって繊維がバラバラになり、毛羽立ち、毛玉もできやすくなります。

ケアラベルの「毛」はどれ?毛素材の種類

「毛」の素材は主に以下の種類があります。

  • ウール
  • アルパカ
  • モヘア
  • カシミヤ
  • アンゴラ
  • キャメル

毛素材というとウールを思い浮かべる人は少なくないでしょう。これは生産量が他の素材と比べて格段に多く、価格も比較的手が届きやすいものが多いため、製品に使用されやすいからです。

ウール以外の毛素材は生産量が少なく高級品になりやすいです。
製品の素材表示のところには、それぞれの素材の名前が書かれていることも多いですが、「毛」としか書かれていないこともしばしばあります。
肌触りやお手入れ方法が変わることもあるので、何の毛なのか調べたり聞いたりするのがおすすめです。

ウール

ウールは羊の毛を使った素材です。世界中で生産される繊維の2%にもなるそうで、ニットアイテムの中でもよく見る素材です。

品質改良が続けられ、各地で良質のウールが生産されています。

「羊毛」として使われる羊の種類はおよそ3000種。羊の種類や育った環境などによって風合いや特徴など毛質が異なります。
特に紡績方法(羊毛を糸にする工程)で、肌触りや扱い方に違いがでます。

羊毛で作られる糸は「梳毛(そもう)糸」と「紡毛(ぼうもう)糸」の2種類。

梳毛(そもう)糸
(5cm以上の細長い羊毛を使った糸)
なめらかで光沢感がある。
紡毛(ぼうもう)糸
(太くて短い羊毛を使った糸)
軽くて暖かい生地が出来上がる。素材本来の風合いが出る。

繊維の太さによってチクチクしてしまったりするところがあるので、同じウールでもどの種類なのかを気にしておくと、チクチクが防げることがあります。

メリノ種

オーストラリア、ニュージーランド、フランスなどのメリノ種が有名で、その中でも特に優れているのは、オーストラリアのメリノウールと言われています。

フランスメリノウールフランスの中でも限られたところで飼育された羊の毛を使用。生産量が少なく希少性が高い。
オーストラリアメリノウール際立つ白さと質感の柔らかさが特徴の高級素材。
ニュージーランドメリノウールニュージランドの山岳地帯で飼育されている羊の毛を使用。こちらも生産量が少ない。

さらにスペインメリノやアメリカメリノというように、世界各地にメリノ種のバリエーションがあります。

中毛種と長毛種

「中毛種」は短い繊維で、この中でもさらに多くの種類があります。「長毛種」は長い繊維で、光沢があるのが特徴です。

雑種羊毛

品質が高くて使いやすいものができるように、交配した雑種の羊の毛です。

メリノ種 × 長毛種 = コリデールという素材が代表的。
日本で飼育されている羊はこのコリデールがほとんどで、世界のウールの半分はこの雑種羊毛と言われています。

毛素材全般に言えますが、吸湿性がよくシワになっても取れやすい、そして保温性の高さが特徴です。

毛質によって繊維の細さが異なりランク分けされ、普段使いから高級ブランドに使われるものまで幅広く種類があり、ファッションアイテム以外にもカーペットやラグなど生活雑貨にも使われています。

また、ウールに似せて作られた合成繊維がアクリルです。

ウールに近い肌触りで比較的安価なところが魅力ですが、やはりウールならではの魅力には勝てないところがあります。

ウールマーク

「ウールマーク」は良質なウールを使っていることの証。
良質なウールというのは、新しい羊毛をたくさん使っているかということです。

その新毛が混ぜられている比率によって3タイプに分けられています。

  • 新毛100%(ウールマーク)
  • 新毛が50%以上(ウールマークブレンド)
  • 新毛が30%〜50%(ウールブレンド)

参照 : ウールマーク

カシミヤ

カシミヤは「カシミヤヤギ」という、毛を使用するために飼育されるヤギの毛を使った素材です。

カシミヤといえば高級なイメージがありますが、それは生産量の少なさがあげられます。
一頭のカシミヤヤギから取れる繊維は150〜400g程で、1枚のセーターを作るのに何頭も整毛しなければなりません。(羊は1頭から3, 4kg程とれて5着程度作れる)

参照記事 : カシミヤヤギ: 飼育と特性

なめらかさ・やわらかさが抜群によく、軽くて保温力もしっかりあります。
コートにカシミヤが使われていると、軽くて暖かい肌触りのよいアイテムになります。

アルパカ

アルパカはそのままアルパカという動物の毛のことです。

アルパカの毛は羊毛に似ていますが、羊毛より保温性が高くて何より丈夫なところが特徴としてあげられます。
太めの毛で丈夫なところを活かして、厚めのアウターによく使われます。

アルパカのモコモコした感じをそのまま活かしているアイテムもあります。

ファカヤ種とスーリー種という種類があり、97%がファカヤ種。スーリー種は超高級素材なのであまり見かけないかもしれません。

アンゴラ

アンゴラうさぎの毛から作られるのがアンゴラ。
アンゴラうさぎの毛は普通のうさぎより毛足が長いため、繊維として使用できます。

こちらもウールより暖かくやわらかい素材です。保温性はウールの3倍ほどもあるそうです。

見るだけで触りたくなってしまうフワフワな見た目と上品な肌触りが魅力。とにかく肌触りがいいので、そこを重視したい人にとてもおすすめです。

とてもデリケートな素材なので、他の素材と混紡されることが多いです。

モヘヤ

モヘヤはアンゴラヤギから作られた素材。

繊維が細長く、軽くてシルクのような光沢があります。

キャメル

キャメルはふたこぶラクダの毛です。

保温性がとても高いのが特徴。
ラクダの毛の色が暗褐色で赤味があります。この色は脱色できず、染色性もよくないため、ナチュラルカラー(茶色やベージュ)のアイテムが多いです。

毛素材の違いを知ってアイテム選びに活かす

暖かい服を探し出す季節。毛素材からアイテムを探してみるのもおすすめです。毛の種類によって風合いが変わるので、自分に合ったお気に入りの一枚を見つけてください。

特徴や注意点がわかれば、自分にあったもの・目的に合ったアイテムを選ぶことができるようになります。自分に合う素敵なアイテムを見つけにいきましょう。

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