ニットやセーターがチクチクする原因を知って自分に合った服を選ぼう
2022/12/27
ニットやセーターは暖かくて触り心地も良いアイテムですが、着ると肌がチクチク感じるものもあります。
このチクチクは不快なだけでなく、悪化するとかゆみやかぶれの原因に。
チクチクの原因は、主に服の素材や肌の状態によるもの。自分に合った素材や着方を知っておくことが大切です。
チクチクを防ぐためのアイテム選びや、チクチクするけど着たい服への対処法などご紹介します。
チクチクする原因とは?
チクチクする理由は以下のようなことが考えられます。
- 素材がチクチクしやすい
- 肌が乾燥している
- 肌に直接服が当たっている
- 服のタグも刺激になる
ウールのチクチクは繊維の太さが原因?!繊維が太いとチクチクしやすい
チクチクする傾向がある代表的な素材はウールやアクリルです。
また麻にはラミーとリネンといった種類があり、リネンはチクチクしづらいですが、ラミーは繊維が太く長いのでチクチクしやすいです。
これらの素材はチクチクするから苦手だ、という人もいると思います。しかしこの素材全てがチクチクするとは限りません。素材の種類によっても肌への影響が変わります。繊維が太くて固いものが、肌に刺さってチクチクという刺激になります。
また暖かいアイテムは熱をため込むため、気づかないくらいの汗をかいていることがあります。その汗がこもっている状態によってかゆみを強めてしまうこともあるようです。
その他にも肌との相性が悪いとチクチクしやすく、ひどくなるとかぶれやアレルギー反応が出ることがあるので、チクチクが起こりやすい方は自分に合わない素材を知ることも大切です。
肌の乾燥でもチクチクする
乾燥しやすい季節は肌も乾燥しがちです。肌が乾燥していると皮膚のバリア機能が低下してちょっとした刺激でも敏感に反応しやすくなります。
肌の乾燥状態によってチクチクやかゆみを感じやすくなるため、肌状態も確認してみてください。
原因はタグにもある?!チクチク素材が肌に当たっている
チクチクしやすい素材でなおかつ肌にフィットするようなアイテムは要注意。
皮膚に直接繊維が当たって擦れるため、それが刺激となってチクチクを感じるようになります。
一部だけチクチクする、という場合タグが原因の可能性も考えられます。タグが擦れることでチクチクすることがあります。特に首の皮膚は薄いため摩擦による刺激を受けやすくチクチクを感じやすいといわれます。
タートルネックなど首周りに直接当たるものも注意したいアイテムです。
もしチクチクするところにタグがあったらカットしましょう。
ただタグには品質やお手入れ方法が書かれているので、別で保管しておくかスマホなどで写真を撮っておくのがおすすめです。
タグを取っても、取扱い方法が分かるようにしておいてください。
タグはできれば取りたくない…という場合は、コットン生地などでタグを覆うなどしてタグが当たらないようにしてみてください。
チクチクしない素材を選ぼう
チクチクする素材を確認しましょう。その素材はもしかしたらあなたに合っていない素材かもしれません。
いつもの服でチクチクするようなら、その服の素材が何なのかを確認し、別の素材のアイテムで確認してみてください。
チクチクしにくい素材
- コットン
- シルク
- リネン
- カシミヤ
チクチクしにくい素材とは、繊維が細くてやわらかく、吸湿・吸水性のあるものです。上記の素材にはこういった特徴があります。
チクチクしやすい素材は天然繊維がほとんどで、ポリエステルやナイロン、レーヨンといった化学繊維は比較的チクチクしにくいです。
ウールでも種類によってやわらかい繊維のものがあります。商品の素材について細かく見てみると失敗が少なくなるはずです。
繊維の細いものを選ぶ
ウールもそうですが、他の素材でも毛の太さや柔らかさによってチクチクしやすさが違います。
繊維の細さによってランク分けされることが多いのがウールなどの毛素材です。
ウールは太さは16.0ミクロン〜40ミクロンまであり、羊の種類や毛の生えている場所によって変わります。
一般的に繊維が細くて柔らかいものは上質とされ、高級素材のものが多いです。(カシミヤやアンゴラは12〜16ミクロン程)
一般的に多く出回っているウール素材がチクチクする種類なので、ウール=チクチクするとなってしまっているのでしょう。
チクチクを感じるのは20ミクロン以上と言われます。一般的に使われるウールは24〜42ミクロンのため、刺激を感じやすいと考えられます。
UNIQLOでもおなじみ、ウールの種類で「エクストラファインメリノ」というものがあります。これは19ミクロン前後となっているため、刺激が少ないと言えます(なので、それを売りにしています)。
またアルパカもチクチクしやすい素材ですが、ベビーアルパカなどは繊維が細いためチクチクしにくいです。
素材が何かも大切ですが、もっと細かくいうと、繊維がどんなものなのか、肌にどれだけ刺激がありそうかを知ることです。
上質なウールは値段も高くなってしまいますが、チクチクで悩んでいる方はぜひ繊維の細さを意識してアイテムを選んでほしいです。
商品検索「チクチクしない」
繊維の細さがどうか分からない、ネットで服を買う時は実際に肌触りを確認できない。
そんな時は「この商品はチクチクしません」と言っているアイテムから選ぶのもおすすめです。
何の素材を使っているかだけでなく、どんなものなのか(やわらかい、毛が短い・縮れているなど)詳細もよく確認してください。
チクチクする服に対処するには?
お気に入りのアイテムがチクチクする…でも着たい!
大丈夫だと思って買ったけどやっぱりチクチクする…
そんな時にはいくつか対処方法があります。ぜひ試してみてください。
肌に直接当たらないように着る
チクチクの原因は繊維が肌に当たることなので、以下の2つを意識してみてください。
- 当たらないようにゆったりめのアイテムを選ぶ
- 刺激の少ない素材のもの(コットンやシルク素材)を一枚はさめる
肌と服の間にゆとりがあることで摩擦による刺激を多少なりとも軽減できます。
また、インナーを入れることで直接チクチクしやすい繊維が当たるのを防ぎます。シャツとニットといったレイヤードコーデもおすすめです。
【TOWN CRAFT × FREAK’S STORE】 the FOXカラーモヘヤタッチハーフジップニット female
タートルネックの場合は、インナーも同じように首を覆うネックタイプにしましょう。
肌の保湿をしておく
「最近チクチクを感じる…肌も乾燥している…」に当てはまるなら、服を着る前に保湿をしましょう。
少し手間ではありますが、私は夜に化粧水(安価なものでOK)をつけてからボディークリーム(ニベア使ってます)をつけています。これで肌の乾燥がだいぶ良くなりました。
乾燥肌でお悩みの方はぜひ試してみてください。
柔軟剤でチクチクを軽減
購入したばかりのアイテムでチクチクするなら、一度洗剤と柔軟剤を使って洗濯してみましょう。
柔軟剤によって繊維がやわらかくなるので、チクチクを軽減する効果が見込めます。
洗濯前に洗濯できるかどうかの確認はお忘れなく。
洗濯機で通常の洗濯ができる。 数字は水温の限度。 このマークの場合95℃までの水温で洗える。 | |
手洗いで洗濯。 洗濯機の使用はNG。 | |
家庭での洗濯はNG。 洗濯すると型崩れ、色落ち、縮みなどが起こる可能性大。 |
毛玉や静電気防止にもなるので、そういった点でもニットアイテムには柔軟剤の使用がおすすめです。
かゆみがある場合は洗剤残りもチェック
チクチク対策をしっかりして素材選びも保湿もしているのにかゆみが出てしまったりする場合、素材そのものが肌に合わないことも考えられますが、その他に洗剤が服に残ってしまっている可能性もあります。
洗濯のすすぎが足りず、洗剤の成分が衣類に残っていると肌への刺激になってしまいます。
洗濯機で洗濯するときはコースによって決められているかと思いますが、手洗いでお手入れしている場合は、改めて洗剤の量やすすぎを見直してみてください。
洗濯のコースも絶対ではないので、少し調整して試してみると効果が出るかもしれません。
原因はこれだけの可能性ではないので、かゆみがおさまらない時は皮膚科でみてもらってくださいね。
服の素材や肌状態をチェックしてチクチクをなくそう
服のチクチクは素材が原因のことが多いため、素材のことを詳しく知っておくと服選びの失敗が少なくなるはず。
また肌の状態によって、以前は大丈夫だった服でも刺激を感じることもあります。
チクチクが気になる時は、肌や服のお手入れも少し気をつけてみてくださいね。