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静電気は対策できる!素材選びや静電気の防止方法

2023/04/16

服のお悩みごとで多い静電気。特に空気が乾燥していると発生しやすく、スカートがまとわりつく、服を脱ぐときにパチパチとする。なんて多くの人が体験しているのではないでしょうか。

静電気が発生してイヤなことはあれど、いいことはありません。かといって無くすのも難しい厄介なものですよね。できればなくなってほしい…

そんな静電気ですが、しっかり対策することで抑えることができます。素材選びも大切なので参考にしてみて下さい。

静電気が起きる仕組み

まず静電気の起きる仕組みからお伝えしていきます。

服を脱いだりするときに起きる「パチパチ」は、静電気によって起こる軽い感電(静電気によって起きる放電)です。

物にも人にもプラスとマイナスの電気があります。
通常はこのプラスとマイナスが同じ数だけあります。同じ数なら電気は発生しません。

プラスとマイナスが同じだけある→電気は発生しない

しかし「摩擦」や「衝突」といったことが起こると、マイナスの電気が移動することがあります。

マイナス電気は移動する

このプラスとマイナスのバランスが崩れた状態を「静電気」といいます。そして静電気を帯びている状態を「帯電」といいます。

プラスが多い→プラスに帯電 マイナスが多い→マイナスに帯電 この状態の時に電気が発生する

帯電しているものは、崩れたバランスを戻そうとします。マイナスに帯電しているものはプラスに帯電したものへ移動しようとするのです。
このマイナスの電気が戻る動きを「放電」といいます。そしてこの時に電流が流れます。

プラスに帯電したものへマイナス電子が移動するときに放電され、そこから電流が発生する。

放電が起こることで、あの「パチパチ」といった現象が起きるわけです。

静電気によるパチパチは摩擦や乾燥によって起きやすくなります。

乾燥していると静電気がたまりやすい

夏と冬を比べると冬の方が静電気を感じることが多いのではないでしょうか。それは、冬の方が湿度が低く空気が乾燥するためです。

「乾燥」が静電気の発生を多くする原因の一つです。
水分は静電気対策にとって重要ポイント。「湿度がある=空気中に水分がある」と帯電していても電気が逃げてくれるので、湿度が高くなりやすい夏は静電気が発生しづらいといえます。

パチパチ防止は静電気をため込まないこと

静電気のいやなことはパチっとくるちょっとした衝撃。たまった静電気が多いほどこのパチっと感は大きくなります。

乾燥している状態というのは電気が逃げにくいため、その場にたまっていきます。そして「服を脱ぐ」といった摩擦が大きく発生するときに、たまっていた静電気が一気に放電され「パチパチ」っとなります。

静電気が衣類にたまらず、逃げてくれればパチパチにはならないわけです。

このように静電気が発生する原因から、対策として以下のことがあげられます。

  • 空気や肌、モノが乾燥しないようにする(静電気が逃げるようにする)
  • 摩擦や衝突をやわらげること

スプレーや柔軟剤で静電気防止

こすれることも静電気の原因なので、摩擦を減らすことが対策の一つになります。

服をの摩擦がないように生活することができればいいのですが、それは難しいですよね。
なので摩擦を軽くする対策をしていきましょう。

静電気防止スプレーを使う

服に静電気防止スプレーをかけることで簡単に静電気対策ができます。
この静電気スプレーは、特殊な水の層を作って静電気の発生を防いだり、電気を逃す役割も果たしてくれます。

全体にまんべんなく10秒くらいを目安にスプレーします。よく動いたりして、効果が薄れてそうだと思ったら、再度スプレーをすることで長持ちさせることができます。

全体にかけなくても、摩擦が起きやすい部分にスプレーするだけでも効果があります。
例えばショルダーバッグを持つならカバンが当たる部分、リュックなら背中全体に。スカートなら脚が当たる部分を裏表念入りにスプレーしましょう。

静電気防止スプレーを選ぶ参考
【2023年】静電気防止スプレーのおすすめ人気ランキング10選

着用中のスプレーは気をつける

着用中の服にスプレーするときに他人にスプレーしてもらうと静電気火花が発生することがあります。大切な服を焦がしてしまうことになる可能性があるので、スプレーの注意事項はよく読んでください。

水スプレーでも代用可能

効果は下がってしまいますが、静電気スプレーがすぐに用意できない時は水でもOK。何もしないより効果があるので、代用してください。

洗濯時に柔軟剤を使う

柔軟剤を使うと

  • 摩擦を軽減して静電気の発生を抑えられる
  • 静電気が逃げやすくなる

というメリットがあります。

柔軟剤によって繊維の滑りがよくなり、摩擦を軽減できるので静電気の発生が抑えられます。
柔軟剤にある成分は、空気中の水分と結合しやすく静電気を逃がしてくれるため、電気が溜まりにくくなります。

大体の柔軟剤に効果があると考えていいのですが、念の為購入前に静電気防止効果があるかチェックしみてください。

静電気の起きにくいコーディネートにする

静電気が起きやすい素材というものはあります。逆に起きにくい素材もあるので、それを選ぶのも静電気防止対策です。

静電気が発生しにくい素材

静電気をおさえるなら静電気が起きにくい素材を選ぶのも一つの手です。

「麻・綿・絹」は静電気が発生しにくい素材。吸湿性が高く生地に水分を含みやすいく、それによって静電気を逃がしてくれるからです。

素材の組み合わせに迷ったらインナーに綿や麻を取り入れてみてください。

静電気が起きやすい素材は同じ性質のものを選ぶ

素材はマイナスに帯電しやすいものと、プラスに帯電しやすいものに分かれます。

静電気が発生しやすい素材を選ぶときは相性のいい素材を組み合わせることが静電気対策には大切。コーディネートの時に素材に気をつけるだけで静電気を起きにくくすることができます。

マイナスに帯電しやすい アクリル・ポリエステル・アセテート 帯電しにくい 麻・綿・絹 プラスに帯電しやすい レーヨン・ウール・ナイロン

プラスとマイナスが離れた位置にあるほど帯電しやすい組み合わせになります。

それぞれプラス・マイナス同士が近い素材の服を選ぶことで、こすれても静電気が発生しづらくなります。
図の隣り合った素材同士を合わせるのがおすすめです。

静電気が起きやすい素材コーディネート

素材で考えた時、静電気が起きやすい組み合わせは以下のようなものです。

  • ポリエステル × ナイロン
  • ポリエステル × ウール
  • ウール × アクリル

【組み合わせ例】

「ナイロンのタイツ」に「ポリエステルのスカート」

「ウールのニット」に「ポリエステルの裏地のコート」

「ウールのニット」に「アクリルのマフラー」

ポリエステルに合わせるなら綿や麻、絹といった静電気が起きにくい素材を選びましょう。

静電気が起きづらいコーディネート

  • ポリエステル × 綿
  • 同じ素材同士

【組み合わせ例】

「ウールのマフラー」に「ウールのニット」

「ポリエステルのジャケット」に「綿のTシャツ」

コーディネート選びに悩む方は、ファッションレンタルを使うのもおすすめです。

airCloset

静電気防止加工のアイテムを使う

素材でコーディネートを選ぶのは大変かもしれません。
そんな時は静電気防止加工アイテムを使いましょう。

まとわりつくスカートに

静電気でまとわりつくスカートはじゃまくさいしせっかくのシルエットが台無しですよね。そんな時は静電気防止タイツやペチコートを使うのがおすすめです。

暖かさと静電気防止の両方を叶えてくれるアイテム

寒い季節はふわふわの暖かいアイテムが欲しくなりますよね。でもそういったアイテムほど静電気が心配…

そんな時こそ「静電気防止」というキーワードで探してみましょう。

ニットやカーディガンもパチパチ静電気の代表格なので、防止加工があると嬉しいですよね。

インナーに静電気防止アイテム

肌と摩擦が起きやすいインナーはぜひ静電気防止アイテムにしておくと安心。

部屋の空気が乾燥していたら加湿

湿度が高ければ水分によって静電気が流れるためたまりにくく、パチパチが発生しづらいのですが、乾燥していると静電気がたまってちょっとした拍子にバチっとくることも多いです。

部屋の中にいて静電気が頻繁にあるなら、空気が乾燥している可能性大。

加湿器を使ったり、乾ききっていない洗濯物などを利用して湿度をあげてみて下さい。60%くらいが目安です。

肌の乾燥にも注意

同じ空間にいて自分だけが静電気が起こる…という場合は肌の乾燥具合が原因かもしれません。

化粧水やクリームで肌の乾燥対策も静電気対策につながります。
よく動かす部分に電気がたまりやすいので、手先だけでなく全体的に保湿するのがおすすめです。

スカートのまとわりつきなども素足にクリームをつけるだけでも対策になるので、乾燥しているかなと思ったらぜひお出かけ前にクリームを塗ってみてください。

クリーニング店で静電気防止加工

クリーニング屋さんには静電気防止加工というものがあります。

毎シーズンは必要ないかな…と思ったら乾燥する時期だけでも利用するのもと思います。
自宅で洗えないものをクリーニングに出す時など、せっかくなので検討してみて下さい。

宅配クリーニングのリネットでは特別な加工剤で生地をコーディングして静電気をブロックします。

自宅にいたままクリーニングでらくちん♪リネット

静電気は対策できる!

お手入れにひと手間加えたり、コーディネートを意識することで静電気は防げます。

ぜひ自分なりの静電気防止コーディネートを作る参考にしてください。