縦縞は細く横縞は太く見える?
縦縞(ストライプ柄)は着痩せ効果もある!
横縞(ボーダー柄)は太って見えやすい!
「縦=細、横=太」というのはもしかしたら思い込みで見ているかもしれません。
単純に縦縞を選べばいいというものではありません。
縦縞が細く見えるは幻想?
「太い」ということは横に広がっている。
なので横に伸びる線はそれをさらに強調させ、縦は横の広がりをおさえてくれるものというイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、縦縞だったらなんでも細く見えるということはありません。
上下にまっすぐな線が走る縦縞は視線を縦に流すのでスリムに見えます。
「まっすぐな線」というところはスリムに見せる重要ポイント。
凹凸があって湾曲してしまうとこの縦縞効果は半減、もしくは逆効果です。
例えばお腹が出ているのが気になる人の場合、ぴったりしたものを選んでしまうと、お腹の部分の縞と縞の間が広がってしまいます。そうなるとより太さが強調されます。
これは横縞も同様。縞が広がることで太さが強調されるのです。
また縦縞の間隔が広いと、横に伸びて見えることがあります。

錯視を知って縞選びを
そもそも着痩せ、着膨れは錯視によるもの。
錯視とは、実際の形とは違ったものとして見えてしまう目の錯覚のことです。
ヘルムホルツの正方形
「ヘルムホルツの正方形」は錯視図形とよばれるものです。
同じ大きさの正方形を並べ、無地・縦縞・横縞で見比べてみましょう。

無地より縞模様の方が大きく見え、縦縞は横に広く、横縞は縦長に見えませんか?どれも同じ大きさです。
実は正方形の場合は横縞の方が縦長に見えます。
コーディネートでさらに縦長に見せる方法も。
横縞の場合、上と下の境目部分に同じ色をもってくると、縦のラインが強調されてさらに縦長効果がUP。
全身のコーディネートを考えることで、より一層効果がでてきます。
ただし、全身を横縞にしても縦長効果は出ません。
人の全身はどちらかというと長方形です。長方形の場合、縦ラインを作った方がすっきり見えます。
つまり、正方形のように「横縦、どちらが長いか一瞬で見分けがつかない」場合にはヘルムホルツ錯視が働き、横の方が縦長に見える。
明らかにどちらかが長い場合はその長い方の流れているラインが強調される。
ということです。

柄のパターンやシルエット、全体を見る
ヘルムホルツの正方形だけを見れば横縞の方が縦長効果が出ています。
では、これが長方形だったら?まして人の体は直線ではありません。そして洋服も正方形ではありませんよね。
ワンピースといった丈の長いものの場合、縦縞の方がそのまま縦を強調してくれるので身長を高く見せ、スマートに見せる効果があります。
縞模様アイテムを選ぶ際には線の細さ、形も考慮することで着痩せ効果は発揮されます。
丈が長ければ長いほど、線が細ければ細いほど、縦縞の方がスマートに見せることができます。
丈が短い場合は縞の太さによって変わってきます。
太い縦縞と細い横縞だったら横縞の方が細く見えます。
効果的な縦の幅
縞模様の幅によっても見え方は変わってきます。
太ボーダーはやや膨張して見え、細ボーダーは細く見えやすい。
その中でも一番細く見えやすいのは「太ライン×細ライン」の組み合わせ。
同じ幅のラインでつくられる柄よりスリムに見せてくれます。
ボトムスは縦縞?
横縞(ボーダー)Tシャツはよく見るけれど、横縞のパンツってあまり見かけないような気がします。
縦縞はスーツにもよく使われているので見かけることも多いです。
横縞はカジュアルにも見えてしまうためスーツにはあまり使われないのでしょう。
でもカジュアルスタイルのパンツでも、横縞より縦縞の方がアイテム数が多いと思います。
それはやっぱり、パンツが縦長だからでしょう。
足は長く細く見せたいですもんね。

また、ボトムスはトップスをインして、縦ラインを長く見せるようにするとより縦長でスマートな印象に見せることができます。ワイドパンツコーデは特にこの見せ方がおすすめです。
もちろん横縞のボトムスにもおしゃれなアイテムはたくさんあります。
自分のスタイルやどう見せたいかで選んでいきましょう!
線の細さ、モノの形も考えた縞選び

体のラインを出すようにデザインされている服も多く、できるだけスリムにスマートに見せたいことも多いですよね。体型を変えることはなかなか難しいですが、コーディネートならすぐにできます。
錯視をどこの部分にどれくらい使うかによって効果は変わってきます。単純に横縞なら縦縞ならスリムに見えるというわけではなく、全体で考えることが大切です。
試着して実際に見て判断できれば良いのですが、オンラインショッピングで購入する場合そうもいきませんよね。このような知識もアイテム選びの参考にしていただければと思います!