ストライプとボーダーの違い | ファッションの取り入れ方・使い分け
2023/04/16
ボーダー=横縞、ストライプ=縦縞だと思っている人は少なくないと思います。
日本ではこれで通じるので、困ることはないですし特に問題はありません。
ただし海外のショップで買い物をする時は注意が必要です。海外では横縞模様をボーダーとは言わず、全てストライプと言います。
今回はそんなボーダーとストライプの違いと使い分けもお伝えしていきたいと思います。
ストライプとボーダーの違い
「縞模様」は2色以上の違う色のラインが並行して並んでいる模様のことを言います。
日本ではこの縞模様を「ストライプ = 縦縞」「ボーダー = 横縞」といった形で分けられています。
ですが、英語の意味で縞模様というのは stripe のみです。
日本では「横縞=ボーダー」と表記されており、みんなが理解できるので、そう覚えておいて問題はありませんが、この分け方は日本特有のもので、海外では別の模様になってしまうことを理解しておきましょう!
英語で縞模様は縦でも横でも Stripe!ボーダー(border)は境界線や縁(ふち)を意味する
英語のストライプとボーダーは以下の意味で使われます。
- ストライプ = 縞模様
- ボーダー = 縁・境界線
英語圏では縞模様は全て stripes(ストライプ) です。縦縞だけでなく横縞や斜め縞など、全ての縞模様を指します。
正確には縦縞はVertical Stripes、横縞はHorizontal Stripesと言われます。
また正確には1本のラインが「stripe」で、私たちがよく知る縞模様のストライプは「stripes」です。
英語でborder(ボーダー)は境界線や縁(ふち)といった意味。横縞模様という認識がありません。
海外でファッション用語のボーダーは、袖口や裾、襟周りなどの縁の部分と並行につけたラインを指していることがほとんどです。
海外のネットショップを調べてみると、そこのことがよく分かります。
こちらはドイツ発、ヨーロッパの大手オンラインショップzalando(ザランド)。
ZALANDO | High Street to High End Fashion Online
「border」と検索入力しても、ボーダーのシャツや靴などのアイテムは検索候補に出てきません。(ブランド名が候補の多くを占めています)
「stripe」にすると、t-shirt、 jumper などアイテム別にたくさん候補が出てきます。
英語版のamazonでも検索してみました。こちらも「border」ではアイテム別の候補が出てきませんが、「stripe」だと表示されます。
Amazon.com: Online Shopping for Electronics, Apparel, Computers, Books, DVDs & more
このことからも、海外では縞模様のものは「stripe」という認識だということがわかります。
なんで日本は間違って伝わっている?
きっと英語の意味として正しく理解している人もいるでしょう。でもなぜ間違った形で広まったのでしょうか。
一説によると、縁にラインの入ったボーダーの服を日本人が見たとき、ラインデザインの部分にのみ注目し、「ラインが入っているもの = ボーダー = 横の縞模様」という勘違いが広まって伝わっていってしまったのではないか、と言われています。
(「縁にラインの入ったボーダーの服」は英語で border print と書かれます。)
ストライプとボーダーの使い分け
海外と日本での違いはあれど、私たちにとって縞模様といえばストライプとボーダーという認識があるのは紛れもない事実。
どちらも素敵な柄なので、ぜひTPOや気分によって使い分けておしゃれを楽しんでほしいです。
きれい目コーデはストライプ
きれいめで上品にすっきりと見せたい時や、大人っぽさを出すならストライプがおすすめです。きちっとしたスタイリッシュなイメージを出せます。
ストライプに限らずボーダーもそうですが、細いラインになるほどきちんと感が増すので、とことん大人っぽさを取り入れるならラインの太さも意識してみてください。
さりげないラインほど他のデザインを邪魔しないため、ラインの太さやカラーをおとなしめにすると幅広いコーディネートに使えます。
カジュアルならボーダー
ボーダーアイテムを使うと簡単にラフなコーディネートにすることができます。カジュアルで等身大のおしゃれが楽しめます。
ラインが太いほどカジュアルに見え、細めのラインは上品な印象を与えます。
【FREAK’S STORE】 ワッフルミニTシャツ female
カラーやラインの太さでストライプでもカジュアルに
ストライプはきれい目でフォーマルな印象を与えやすい柄ですが、配色やラインの太さでカジュアルにもできます。
太めのラインやマルチカラーでおしゃれ度アップとカジュアル感がでます。
【FREAK’S STORE】 マルチボーダータックリブ半袖トップス【限定展開】 female
斜めストライプでおしゃれ度アップ
一味違ったコーディネートに挑戦したい時は斜めのストライプがおすすめです。
着こなせると一気におしゃれ感が上がります。
コーディネートが難しい…という場合は、合わせるものをシンプルにして、色はワントーンにすると着こなしやすいです。
着やせするのは…
よく着やせするのはストライプと言われますが、実は一概にそうとは言えません。
「縦ラインを強調する」という点においてストライプアイテムを使うのは有効的ですが、必ずしもボーダーが太く見えてストライプが細く見えるとは限りません。
縦ラインか横ラインか、というよりも全体のコーディネートを意識することが着やせにつながります。
【Tシャツ・カットソー】全体の印象に合わせて柄をチョイス
カジュアルコーディネートの定番とも言えるボーダーTシャツやカットソー。カジュアル+親しみやすさを出すなら、ボーダーを選べば間違いありません。
カジュアルボーダーシャツを最大限に活かすなら、デニムを合わせるのが簡単でベター。
ちょっときれいめ・大人風にしたいなら、センタープレスされたパンツやヒール付きの靴などボトムスをセミフォーマルにしてみてください。
またアクセサリーやバッグ、靴・時計など、小物にシックなものや上品なアイテムを追加すると、カジュアルダウンできます。
ストライプは大人っぽさを出すことができるので、きれいめカジュアルにしたい時に選びましょう。
【Yシャツ】はやっぱりストライプ?
ストライプと相性がいいのがYシャツ。Yシャツ自体きれいめアイテムですが、ストライプYシャツにすることで、きちんと感がよりUPします。
カジュアルに縞模様のYシャツを取り入れるならボーダーがおすすめですが、柄のYシャツ=ストライプがオーソドックスなため、ボーダーのYシャツを探すことが大変かもしれません。
ストライプでもう少しカジュアル感も付けたい!という時は、大きめサイズを選ぶのがおすすめです。
また色で遊びをつくることでもカジュアルにできます。
【ワンピース】柄によってワンピースのタイプを選ぶ
ワンピースにも種類がたくさんありますが、ストライプならシャツワンピースがおすすめ。清潔感のあるストライプワンピは、カジュアルアイテムを合わせても上品に見せられます。
Dazy-Less ストライプ パフスリーブ ハーフボタン ベルトドレス
ボーダーのワンピースは、生地の種類やボーダーラインの太さでカジュアル度を変えることができます。ラインが太いものほどカジュアルに見せられます。
違いを知って縞模様を選ぼう
ストライプとボーダーの違いについてお伝えしましたが、言葉については必ずしも正しく使わなければならないということではありません。
英語では意味が違うこと、海外では横縞はボーダーではなく、縦でも横でも全てストライプとなっている。ということを覚えておいてもらえたらと思います。
ネットショップの検索では、この知識はきっと役に立つはずです。
どちらも定番の柄だからこそ、それぞれの違いを知ってうまく使っていきましょう。
気分や行く場所などによって変えることができると、自分のファッションの幅が広がっていきます。