どのボーダーを選ぶかで印象は変わる?ボーダーの種類とその印象 | freeen

どのボーダーを選ぶかで印象は変わる?ボーダーの種類とその印象

2022/05/17

流行に関係なく定番で合わせやすい、ヨコ縞模様のボーダー。ボーダーは誰にでもどんなシーンにも馴染んでくれる。だからこそ定番となった柄なのでしょう。

ボーダーはピッチや配色によって、種類分けされています。同じボーダーデザインでも、その種類によって印象は変わります。

どのボーダーがどんな印象になるかを知っておくと、自分に合うものが分かったり、TPOに合わせたコーディネートができるようになります。

またボーダーの種類名を覚えておくとアイテム検索にも便利。商品名に「ボーダー種類名」が使われることがあるので、ピンポイントで「この種類のボーダーが欲しい!」という時に役立ちます。

頭の中でイメージはできるのに名前が出てこない!という時にも参考にしてください。

ボーダーラインの幅で変わる印象

カジュアルな印象を持ちやすいボーダーですが、ボーダーラインの太さ(ピッチの違い)によって印象は変わります。

細ボーダー、太ボーダー、ミジンボーダーと幅の大きさによって呼び方があります。

細いと大人きれいめ・上品な印象、太くなるほどラフさやカジュアル感・ポップといったイメージが強くなります。

【細ボーダー】きれいめな印象で幅広く使える

年齢・性別・場所などを問わず、一番着こなしやすいボーダーが細いピッチのもの。
目立ちすぎず、さまざまなアイテムとも合わせやすく、いろいろなシーンで使えます。

ボーダーはカジュアルイメージが強い柄ですが、ピッチが細ければカジュアルになりすぎず、やわらかくきれいめな印象を与えられます。

MINKPINK ボーダー半袖カットソー Navy stripe

使い込んでいくうちに色味や風合いの変化を楽しめる、リネン素材のカットソー。うっすら透ける感じが見た目にも夏の涼しさを演出してくれます。

色をコーディネートに入れつつ大人スタイルにしたいなら細ボーダーがおすすめ。カラフルな色でも、きれいめに着こなせます。

シンプルで簡単にフレンチスタイルができるのも細ボーダーの魅力。「フレンチボーダー」で探すと細ボーダーアイテムが見つけられます。

参考サイト : 大人なら知っておかないと恥ずかしい!フランス生まれの名品ボーダー6選

ドレスアイテムとの相性もばっちり。細めのラインがドレッシーな感じにもしっかり合います。ジャケットやスラックスなどと組み合わせてオフィススタイルの出来上がり。

出典 : wear.jp

単調な印象になりがちな同トーンのデニム × デニムやセットアップコーデなんかはボーダーをインナーに入れると、雰囲気はそのままにメリハリを出せます。

イラスト・グラフィックTシャツほど主張は強くならず、繊細なアクセントがほしい時は細ボーダーを試してみてください。

出典 : wear.jp

【太ボーダー】ラフ・カジュアルな印象と存在感を出す

一枚で存在感、インパクトを出せるのは太ボーダー。
アクティブ・ラフな印象でカジュアルコーディネートにぴったり。大胆なアクセントにも使えます。
ピッチが広いほどよりカジュアルでポップな印象になります。
ラフな着こなしが好きな人は、いくつか持っておくと着まわしに便利です。

【レディース】 ボーダーTシャツ(ELLE SPORT)(吸汗速乾・UVカット) – セシール ■カラー:ブルー ■サイズ:M

カジュアル鉄板スタイルの一つ太ボーダー × デニム。靴をヒールにして女性らしく、スニーカーにしてボーイズライクな印象にすることができます。

出典 : wear.jp

色は抑えめ、でもインパクトを出したい、なんて時も太ボーダーにお任せ。

出典 : wear.jp

大人ミックスな印象におすすめなのは、トップスをシックにして、ボトムスを太ボーダーにするコーディネートです。

出典 : wear.jp

ミジンボーダー

とても細いボーダーを「ミジンボーダー」としているものもあります。

遠目で見ると、単色?と思ってしまうほど細かいものもありますが、ちゃんと見るといい感じのまだらさがあるアイテムも。

ミジンボーダーは細ボーダー同様に合わせやすく、すっきり・さわやかな印象を出してくれます。

ミジンボーダータンクトップ saintete

フライス編みという伸縮性に優れた編み方でつくられているので、着やすさ着心地抜群です。接ぎめのないシームレス素材を使用し、直接肌にふれても着た時のひっかかりもなく、ストレスフリーで着ることができます。

さわやかさと上品な印象のパネルボーダー

生地全てにボーダー柄ではなく無地の部分がある、無地+ボーダーはパネルボーダーと言います。

細ボーダーでも、オールボーダーとパネルボーダーとで印象が変わります。

オールボーダーよりもカジュアル感がおさえられ、上品に。
無地の部分が顔まわりを明るく見せてくれるので、さわやかな印象になります。

レトロな感じにしたいならマルチボーダー

ピッチを不揃いにさせたり、カラフルな配色のマルチボーダー。ランダムボーダーとも言います。

ランダムボーダー = マルチボーダー としているところが多いですが、ランダムとマルチで分けているショップもあります。

  • ピッチの不揃いなもの → ランダムボーダー
  • カラフルな配色 → マルチボーダー

太さが徐々に太くなる・細くなる、または不規則な太さを並べたものなどマルチボーダーのデザインは様々です。

均等なボーダーよりもおしゃれ感UP。レトロな印象をつくりたい、アクセントを出したい時に重宝します。

マリンスタイルでさわやかに大人カジュアル

マリンスタイルは、元々港で働く船乗りたちのスタイル。
「マリンスタイル=港、海で働く人のスタイル=夏、海、港」といったイメージが出来上がったのでしょう。

マリンファッションは、フランスのバスク地方の漁師や船乗りが作業着として着ていた厚手の綿のシャツ(バスクシャツ)が発祥でないかという説が有力です。

バスクシャツは無地もあるけれどボーダーが圧倒的に多く、バスクシャツといったらボーダーを連想する人も少なくないと思います。

船上の作業でも邪魔にならないよう七分から九分丈の袖にし、ゆったりした素材は動きやすいけれど船上の作業には向かないため、洗うほど体にフィットする素材で作られていました。

素早く服を脱ぐことができるように首元は大きく開いたデザインに。この形が船の底に似ていることからボートネックと呼ばれています。

ボートネック

このように海で働きやすくするために作り上げられたのがバスクシャツです。こういった機能から、海軍の制服として用いられるようになりました。

海軍でこのボーダー柄の制服を着ていたのは、船の甲板など船内ではなく外で働く下士官。上級士官の制服は無地でした。
それは、ボーダーが見つけやすい柄だったから。

船乗りが海に落ちたとしても、ボーダーが目立つので探す時間が省け、早く助けられたのです。

このバスクシャツを作ったとされるのが、フランスの有名なブランド「セントジェームズ」やハチのロゴでおなじみの「オーシバル」です。

出典 : https://www.st-james.jp/about-saint-james/

セントジェームス日本オフィシャルサイト

出典 : https://orcival.jp/

ORCIVAL | オーシバル日本公式サイト

今ではマリンスタイルは働くためのスタイルではなく「ファッションスタイル」となりました。バスクシャツも実用的な労働着からファッションウェアへ。

私たちは無意識に一つのファッションスタイルという風に捉えていますが、歴史を知り、服の持つ意味を知れば見え方がガラリと変わります。

海で働く船乗りたちのたくましさや、強さ、広い大海原を渡る自由の象徴への憧れとしてマリンスタイルを取り入れてみると、ファッションがまた一段と楽しくなります。

もちろん単純に「マリンスタイル」というさわやかなイメージを主としてコーディネートするのも全然ありです。

ボーダーだからこそ引き立てられる個性

ボーダーは誰もが身につけやすい柄でありながらも、「身に着ける人の個性」を際立たせてくれるデザインでもあります。

ボーダーは元々船乗りの仕事服。それからボーダーをファッションとして取り入れ、流行の元となったのはアメリカの芸術家ジュラルド・マーフィー。

出典 : Gerald and Sara Murphy – Wikipedia

彼は知的で洒落もの。既成概念にとらわれない自由な感性の持ち主でもありました。

1920年代、ジェラルドは南仏で船乗り用の横縞シャツを発見。高級リゾートでバカンスを楽しみながらそれを着ていたところ、他の人が注目し次第に大流行することになりました。

彼の友人であるピカソやヘミングウェイも、彼に影響され、ボーダーを愛用し始めたとのこと。

それから約100年。今もボーダーは、数多くの人たちから愛され続けています。

アーティストが感じたボーダーの魅力

なぜボーダーは、多くの芸術家やクリエイティブな人々の心をつかんだのでしょうか。

第一次世界大戦を終え、アメリカが経済大国として急成長を遂げた1920年代。それは、社会、芸術、文化がアメリカでいっせいに花開き、欧州へと広がった時代でもありました。

新しい価値観が次々と生まれていた歴史の過渡期に、ボーダーはそれまでの「囚人服」「作業着」というイメージを超えて、革新的な輝きを放ったのです。

そこに惹かれたのが当時の芸術家、ジェラルドをはじめとした流行の先駆者たちでした。

アートは自己表現の場。常に個性をぶつけ合っていた彼らにとって、ファッションとしてのボーダーは、当時斬新なモチーフだったに違いありません。
それと同時に、親しみのある身近な柄として愛着を持たれました。

着る人によって表情を変えるボーダー

ボーダーは着る人やデザインを選びません。だからどんな人にもシーンにも馴染んでくれる。ただそれによって「個性を出す」ということは難しいかもしれません。

しかし、アーティスト達は誰とも似ることのない独自のファッションアイテムのひとつとして、ボーダーを着こなしていました。
彼らはボーダーを通じて、彼ら自身を表現していたのかもしれません。

このように着る人によって表情を変えるのもボーダー。

他の人と同じように見えるようで、他の誰とも違う。

それこそがボーダーの持つ無限の可能性であり、100年ものあいだ人々を惹きつけてやまない魅力です。

その日の気分・TPOや自分に合ったボーダーを選ぼう

初対面の人のことはわからないし、内面は見たくても見れません。いつも会っている友人でもその時の気持ちを読み解くのは見た目からだったりします。

相手のことを知るためにしぐさや表情、そして服装に注目します。

服装で悩むのは「自分をこんな風に見てもらいたい」という思いがあるのではないでしょうか。

「どう見られるか」という印象は、同じ柄でも選んで着る本人の気持ち、TPOや全体のコーディネートというさまざまな要素が組み合わさります。

定番ボーダーでも、いろいろな種類があり、その種類によって与える印象が変わります。「どんな風に見せようか」を考えながらコーディネートをするのも楽しいものです。ぜひ楽しみながら自分をさらにイメージアップさせてください。

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