柔軟剤を使って衣類ケアをステップアップ
2022/01/06
洗濯の仕上げに使われる柔軟剤。「柔軟」という言葉から柔らかく仕上げるイメージが強いですが、実はもっと色々なケアをしてくれます。
柔軟剤の種類によって役割が異なることもあります。その効果や選び方を知って理想の仕上がりを目指していきましょう。
柔軟剤の効果とメリット
洗濯の目的は汚れを落とすこと。そう考えると「柔軟剤って必要なの?」と思う方もいると思います。汚れを落とす、ということだけを考えると洗剤だけで十分でしょう。
しかしさらに別の効果を付け足して、仕上がりを高めてくれるのが柔軟剤を使うメリットです。
肌触りをよくしたい、洗濯後のいい香りを楽しみたい、イヤなニオイを防ぎたい…
こういった洗濯の時にあるお悩み事は柔軟剤で解決できたりします。
柔軟剤は名前の通り、素材をやわらかくする効果がありますが、もう少し幅広い効果もあります。
- やわらかくふんわり仕上げる
- シワや毛玉を防ぐ
- 静電気を防ぐ
- 香り付け・消臭・防臭・抗菌
- 衣類のダメージを防ぐ
- 速乾作用
やわらかく仕上げたり、シワ・毛玉・静電気防止効果は、柔軟剤の主成分である界面活性剤によるもの。これが繊維に付着すると、繊維の表面に薄い膜ができます。
参照 : 柔軟仕上げ剤のメカニズム | 日本石鹸洗剤工業会
この結果すべりがよくなってやわらかい肌触りになったり、摩擦が軽減されるため毛玉やシワを抑えることができます。
摩擦の軽減のほか、電気を逃す効果もあるため静電気の発生も少なくなります。
また繊維に膜が付くとこで衣類のダメージが軽減されるため長持ち効果もあります。
柔軟剤を使うと使わない場合と比べて乾きやすいというところも見逃せません。
たくさん洗濯物があって速く乾かしたい時、梅雨の時期や部屋干しで生乾きのニオイを防ぎたい時などは特に柔軟剤を使うのがおすすめです。
今ではより多くの効果が柔軟剤で出せるようになってきているようです。
もっとこうだったらいいのにな…と思うことがあれば、柔軟剤の種類をチェックしてみてください。そのお悩みを解決できる柔軟剤があるかもしれません。
希望の仕上がりや洗濯の悩みに合わせて柔軟剤を選ぶ
柔軟剤の種類がたくさんあってどれを選べばいいかわからなくなってしまうこともあるかもしれません。
迷った時は「こんな風に仕上げたい」という希望や、洗濯した時に気になることなどを思い浮かべて選んでみましょう。
ニオイが気になるなら抗菌・防臭効果のあるもの。
「肌触りをより一層いいものにしてみたい」と思ったら肌触りの良さをより追求しているタイプもあります。
香りを楽しみたい
最近では柔軟剤でいろいろな種類の香りが楽しめるようになっています。
香りにこだわりたい場合は、好みの香りで選ぶのもありです。
香りの強さの目安を書いている商品もあるので、購入前に確認してみてください。
柔軟剤の香りだけでは物足りなかったり、もう少し香りを付けたい場合、香りだけを追加できる商品もあります。
代表的なものはレノアハピネスアロマジュエル。フレグランスのような香りが楽しめるのが魅力です。
消臭・防臭で気になるニオイを防ぐ
部屋干しのニオイや食べ物のニオイなど、衣類に付くと気になるニオイ…そのニオイの原因を防いでくれるのが消臭・防臭効果の柔軟剤。
ニオイの元となる菌が増えるのを防いだり、化学変化によって無臭化してくれます。
香りで誤魔化さず元のニオイを消してくれるので、香りをつけるというより、イヤなニオイを無くしたい、という人にはこの機能がついたものを選びましょう。
洗っても消えない強いニオイが気になるときはこういった柔軟剤を使ってみるのがおすすめです。
速く乾かしたい時は速乾性に優れた柔軟剤で対応
脱水時の水切れをよくしてくれるレノア超消臭1WEEK。
柔軟剤で温度調整?!
保温性や通気性をアップさせて、快適な衣類に仕上げてくれる柔軟剤があります。
参照サイト : ハミング涼感テクノロジー | 柔軟剤ハミング | 花王
もう少し暖かければいいのに、蒸れを軽減したい・ベタつきを抑えたい。といったお悩みがある人はこういった柔軟剤もお試しください。
柔軟剤の使用ポイント
柔軟剤は洗濯表示に「柔軟剤不可」というような表記がなければ、どの衣類にも使えます。
ですが、使用する際に注意は必要。使用方法を間違えると柔軟剤の効果が発揮されなかったり、衣類によっては逆効果になってしまうこともあります。
シワ加工アイテムには使わない
シワ加工をしているアイテムはそれがデザインとなっているものです。柔軟剤によって加工が取れてしまう可能性があるため、あえてこういった加工を付けているアイテムには柔軟剤は使わないようにしましょう。
使用量を守る
柔軟剤に書かれている使用量の目安は守りましょう。多いからといって効果が上がるわけではありません。逆に目安より多くしてしまうと過大効果となって吸水性がよくなくなってしまったり、香りが強くなりすぎてしまうことがあります。
洗濯機は柔軟剤投入口に入れる
洗濯機に洗剤・柔軟剤を投入する場所が分かれている場合は柔軟剤投入口の方に入れます。
直接入れたり、洗剤と同じ投入口に入れてしまうと、効果がうまく発揮されなくなります。
手洗いでの柔軟剤の使い方
すすぎまで完了したら、柔軟剤をきれいな水に溶かし入れ、衣類を入れて浸します。2〜3分ほど浸して、押し洗いをして柔軟剤を全体になじませます。
脱水はしっかりめに
脱水が不十分だとイヤなニオイの原因になってしまうこともあります。また干す時間が長くなることで香りが蒸発してしまうため、脱水はしっかりするのがおすすめです。
たくさんあって迷ってしまう柔軟剤ですが、どんな機能があるかやその柔軟剤の強みとして打ち出しているものを見て、自分にあった柔軟剤を選んでいきましょう。
その日の気分で香りの違うタイプのものを使ってみたり、アイテムに合わせた効果のある柔軟剤を使い分けられると、より一層仕上がりがよくなりますよ。