帆布とは?丈夫で変化を楽しむ生地

7月 9, 2020

ミニチュアキャンバス

帆布は平織りで織られた厚手の布。canvas(キャンバス)ともいわれます。

「はんぷ」と読みます。「ほぬの」ではないです。

綿や麻などと比べると馴染みが薄いかもしれません。

とても丈夫な布で長く愛用できるので、実は身近なところにも帆布は使われています。

いろいろな用途がある帆布

帆布はジャンルを超えていろいろなモノに活用されています。
ファッションならカバンや靴、
インテリアだと椅子の張地、ハンモックやテントの生地、
スポーツ用品でも使用されており、サンドバックや野球のベースにも。

あのコンバースにも使われているのは帆布。

出典 : https://shop.converse.co.jp/shop/g/g31302381210/

生活のあらゆるモノに、帆布は姿を変えます。

ブックカバーの画像

強度が必要とされるものに使われる理由は、帆布が他の生地よりも丈夫なこと。帆布の一番の特徴です。

帆布の誕生

帆布は元々「船の帆」に使われていた布です。「帆」の「布」で帆布。
海の上という過酷な環境の中でも使われる帆布はまさに強じんな布です。

船と海

帆布の歴史は長く、始まりは古代エジプトとも。なんと紀元前から使用されているんですね!ミイラの巻布にも使われていたそうです。

帆布は和名で英語ではキャンバス(canvas)。「麻で作られたもの」というギリシャ語が語源になっています。

現在では材料は綿、麻、亜麻の自然素材から、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維のものなどがあります。

日本に帆布が伝わったのは江戸時代。速い船を作るために、工楽松右衛門という人が「松右衛門帆」を発明したのが最初でした。テントや小物など用途が広がっていったのは明治時代から。戦争の時には軍服にも使用されました。
現代ではさらにさまざまなモノに使用されているのは先にも書いた通りです。

帆布の生産地

日本で作られる帆布の約7割は岡山県倉敷市。倉敷帆布が有名です。
倉敷帆布コーポレートサイト|株式会社バイストン

倉敷帆布では職人さんの手によって丁寧に織られます。1600年代から受け継がれている伝統の帆布です。

作り手によって表情が変わるのも帆布の特徴。400年以上の歴史がつまった、他の帆布職人には作り出せない特別なモノです。

帆布の作り方

帆布は糸を撚り合わせて平織りで織って作られます。
「撚る」とは、糸を捻って、互いに巻きつかせて一本ににまとめること。
その丈夫な糸を目の詰まった平織りにすることで、丈夫な生地が完成します。

帆布の種類(号、オンス)

帆布の種類は「号」と「oz(オンス)」で分けられ、「号」は日本製、「oz(オンス)」は海外製のものに使用されます。

より合わせの回数、織りの密度によって0-11号(oz)までの厚さがあります。

0号が一番厚手で、数が大きくなるにつれ薄くなります。

より合わせる糸の数によって強度が増すようで、1号ではなんと8本もの糸をより合わせるそう。それは丈夫な生地ができあがります。

帆布生地の種類参考
帆布サイズ表 of marushin industry 2019 Site
生地のご紹介 | 倉敷帆布

帆布の魅力

丈夫

帆布の魅力1番目はやはり丈夫さ。
帆布は平織りで作られます。この平織り自体摩擦に強いのですが、さらに糸をより合わせて作られる帆布はさらに頑丈なモノに仕上がります。

変化を楽しむ

本革のように、使い込むほど味が出ます。
柔らか句なり、色合いも自然に馴染んでいくような変化は帆布の楽しみの一つでもあります。

通気性

帆布は糸の間に空気を通す隙間があり、通気性・吸湿性に優れます。
強度と通気性のバランスが良いのは他の生地にはなかなかない長所です。

水がしみ込みにくい

濡れても水がしみ込みにくいところも嬉しいポイント。生地が濡れても中まで浸透しづらいです。雨の日のカバンは帆布を選ぶと○。濡れてしまっても中のものは濡れないので安心。

水のしみ込みにくさを最大限に活かしたのは LL Bean の人気トートバック

トート&トラベル トートバッグ|LLBean公式オンラインストア

元々は氷を運ぶために作られた生地だそうです。

環境に優しい

丈夫な布は何も帆布だけではありません。機能性や強度、耐久性、メンテナンス性もあり、さらに安価に仕入れられる化学繊維の発展によって、帆布から代替される生地が増えています。

しかし、帆布は環境に優しい!また改めて利用が見直されています。

使いやすく汎用性も高く環境に優しいため、さまざまな用途に使われています。

加工でさらに機能性を高める

帆布は生地になったあと、用途によって加工されます。

帆布はなぜ生地がかたいものが多いのか。

生地が厚いのもあるのですが、のり付け加工の影響もあります。
生地を頑丈にする他、汚れ防止・防水性を高める目的もあります。

パラフィン加工

パラフィン加工は帆布の防水加工によく使われます。

元々水を通しにくい帆布ではありますが、このパラフィン加工によってさらに水に強い生地になります。

別名蝋引き(ろうびき)と言われ、表面にロウを塗り込んで撥水効果をつけます。

より長く使うために

丈夫な素材なので耐久性は強いですが、天然素材を使用していることから色落ちや日焼けには気を付けたいところです。
乾かす場合は直射日光は避けるようにしましょう。

お手入れ

お手入れによって長持ち具合も変わります。より長く使用していきたいモノは、ぜひ普段からお手入れを。

防水スプレー

水を通しにくい帆布ですが、水濡れによって発生するシミなどはどうしても避けられないものです。
その心配を抑えてくれるのは防水スプレー。水や汚れからコーティングしちゃいます。

新聞紙

濡れた時は新聞紙などで水分を吸い取りましょう。

ブラッシング

帆布は織り目の間にホコリがたまります。バッグなど頻繁に洗濯できなものはブラシでホコリをとってあげてください。

消しゴム

小さい汚れは消しゴムで取れちゃいます。

取れない場合は柔らかい布に中性洗剤をつけて軽くこすって落とします。
強くこすったり、強い洗剤を使うと色落ちしてしまうことも。

汚れやムラも帆布の味わいの一つとしても楽しめますが、汚れの軽いうちから定期的にメンテナンスしてあげると、長くきれいな状態を保てます。

使うほど楽しめる帆布

使うほどに味わいが増し、年を重ねるほどに愛着が持てる帆布。
劣化ではなく変化があるので長く楽しめます。

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Posted by freeen