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天竺編みとは?フライス、スムース生地との違い

2023/09/21

天竺編み(てんじくあみ)という言葉は、商品名や商品タグなどで見かけたことのある人は多いのではないでしょうか。

聞いたことあるけどどんなものなんだろうと思っている方へ天竺編みについてご紹介します。またよく比較対象となるフライスやスムースといった編み方との違いもお伝えしていきます。

天竺編みとは

天竺編みは生地の編み方の一つで、平編み(メリヤス編み)の別名でもあります。

昔の日本ではインドを天竺と言っていたそうです。そのためインドから輸入された平織りの生地のことを天竺と呼んでいたようです。その名残から現在でも天竺という言葉も使われています。
参照 : 天竺 – Wikipedia

天竺編みの特徴

天竺編みで作った生地は通気性がよくサラッとした着心地です。同じく通気性の良いコットン素材との相性がよく、 Tシャツはよくこの組み合わせで作られることが多いです。

裏表がわかりやすいこともこの生地の特徴といえます。

ほどよい伸縮性

天竺編みの特徴に横への伸縮性がほどよくあることがあげられます。

普段の日常生活の動きの中でいい感じにフィットしてくれるため、動きやすくリラックススタイルに最適です。

だしスポーツウェアとしては、生地が薄く伸縮性が足りないので、より動きやすさを求める場合、スポーツ用フライス生地の方がおすすめです。

吸水性・耐久性が良い

夏に大活躍の半袖シャツは天竺編みがベスト。汗を吸収してサラッと着れる吸水性の高さもメリットです。軽くて肌触りも良いので着心地抜群です。

耐久性もあるので、洗濯機でしっかり洗ってもOK。シワや型崩れといった心配もそんなにしなくていいものです。普段着としてどんどん使い回しましょう。

フライス編みやスムース編みとの違い

伸縮性の高さから天竺編みと比較される生地として、フライス編みやスムース編みがあげられます。

それぞれ編み方、伸縮性の高さ、肌触りが異なります。

天竺編み平編み、メリヤス編みともいう。
裏表がはっきりしており、裏面は粗めの生地になる。
Tシャツやセーターなどに多く使用される。
フライス編みリブ編み、ゴム編みともいう。
天竺編みよりなめらかな肌触りと横方向への伸縮性が高い。
スポーツウェアやインナー、袖や襟の一部に使用されることも多い。
スムース編み両面編みの一種(両面が表地になる編み方)。
伸縮性と型崩れのしにくさが特徴。

フライス編み

天竺は表裏で編み目が異なり、表面はなめらかで裏面は粗くなっているため違いがはっきりしています。その点フライスは表も裏も同じ編み目で違いはありません。

また天竺編みより伸縮性が高く、よりぴったりするシルエットの服を選びたい時やスポーツなど動きやすさをより重視する時は、フライス生地のアイテムがおすすめです。

身ごろは天竺編み、襟元や袖口だけフライス編みにする、といったアイテムもよくあります。

スムース編み

両面編みという、裏表を無くして両面表地のようにした編み方がスムース編みです。
編み方自体はフライス編みを利用しているため、なめらかに仕上がります。このなめらかさから、英語の「スムース(smooth)」の意味として、スムース編みと呼ばれるようになりました。

スムース編みは、天竺とフライスの中間の伸縮性で、やわらかい肌触りが最大の特徴です。

ラフ・カジュアルには天竺、きれいめスタイルにフライスやスムース。といった使い分けもできます。

それぞれの特徴を知って、シーンやその時の気分や気候などで、服の生地を使い分けて選ぶことができれば、もうおしゃれ上級者です。
ぜひアイテム選びに役立ててください。

天竺編みの洗濯やお手入れ

天竺編みという編み方は傷みに強いと言われますが、洗濯は素材によっても注意が必要です。天竺編みに使われる素材は綿や麻が多く、綿は色落ち、麻は毛羽立ちに気をつけましょう。

一度洗って大丈夫そうであればガシガシ洗ってもいいですが、大事に着ていきたい服の場合はやっぱりお手入れも気をつけてみてください。強く脱水せず、優しく洗うことがポイントです。

大事な衣類の時は手洗いが一番。優しく洗うことで生地の傷みを最小限にします。

手洗い洗濯

  • 30〜40℃のぬるま湯とおしゃれ着用洗剤で、優しくもみ洗い。
  • 洗剤が落ちるまで優しくすすぐ。
  • すすいだら再び水をためて柔軟剤を入れてなじませる。
  • 手で絞りながら脱水。タオルなどで水分を取るのも○。
  • 干す時は陰干し、平干し。

丈夫な衣類でも、大切なアイテムはぜひ洗濯に気をつけてみてください。

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