フライスについて – ストレッチ性のある肌に優しい生地

フライスとは生地の編み方の一種です。やわらかくて肌触りがよく、通気性や伸縮性に優れ、カットソーや赤ちゃんの肌着や下着など直接肌に直に触れるものにぴったりの生地です。

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2024/01/31

フライス生地の特徴

フライスはゴム編み(リブ編み)という編み方で編まれた生地のことで、特に伸縮性とやわらかい手触りが特徴です。また吸湿性・通気性にも優れています。

フライスは特に横方向の伸縮性が高いです。こちらのフライス生地の服はぴったりサイズですが、フライスによる伸縮性のおかげで着やすく締め付け感がなくフィットします。

「少し細いかな…」と思うシルエットの服もフライス生地であれば、いい感じにフィットしてくれます。

スパッツやレギンス、フィットしたロンT、タイトに見せたいシルエットの服ってありますよね。こういったアイテムは自分に合ったジャストサイズで伸縮性があるものを選びたいところ。フライス生地であれば着用時は着やすく着た後の締め付け感も少ないです。

好みの素材でストレッチ性のある服を選べる

服の生地はポリエステルやポリウレタンといった合成繊維のストレッチ素材で伸縮性を出しているものもあります。

フライス生地は素材ではなく、編み方で伸縮性を出したものです。そのため、ストレッチ素材でなくても伸びのある生地になります。

素材にも注目することでより快適なアイテムをゲットできます。同じように吸湿性・通気性が高いコットン素材がおすすめです。

綿素材で作られたフライス生地は「綿フライス」と表記することもあるので、この名称から探してみると「フライス × 綿素材」のアイテムが探しやすいです。

フィット感のあるもので素材は綿100%などの天然繊維がいい!というアイテムを探している人にはぜひフライス生地のアイテムを探してください。

着用や洗濯によって多少伸び縮みすることもあり

洗濯をすると縦方向では縮み横方向に伸びることがあります。伸び縮みしやすいものはフィット感があって良いのですが、アイテムによっては着た後に伸びたままになってフィット感が薄れた、洗濯したら想像以上に縮んでしまった…という声も少なからずあります。

その生地はどれだけ伸びても戻るのか、ヨレや型崩れがないような生地なのかも確認したいところです。

商品によっては生地の品質がどのようなものなのか詳細を記載しているものもあるので、ぜひチェックしてみてください。商品説明に「大きいサイズを選んでください」と書いてあったりもします。店頭で購入する場合は店員さんに聞いてみましょう。

よりやわらかくなめらか肌触りのフライス

フライス生地全般、やわらかくなめらかな肌触りですが、細い糸を使っていればよりなめらかな感触になります。

肌もキメが細かければなめらかな手触りになりますよね。それと同じで、細い糸で編まれた生地はキメの細かい生地になるため、なめらかになります。

商品タイトルや説明に「20/2」といった数字が書かれていることがありますが、これは糸の太さを表しています。左側の数字が大きいほど細い糸を使っています。

固い印象のあるデニム生地は主に10番手が使われています。高級なワイシャツは80番手や100番手の糸が使われることもあり、とてもなめらかな生地です。

「番手」のことを知っていると、肌触りや丈夫さなどが数字でわかるので、ぜひアイテム選びの参考にしてください。

フライスの種類や商品

強撚フライス

強撚糸を使ってつくったフライス生地を「強撚フライス」と言います。

強撚糸とは強い撚り糸のことで、吸湿性と速乾性が通常のフライスよりさらにアップ。もちろん伸縮性もバッチリなので、動きやすくしたい時にぴったりな生地です。

スパンフライス

フライスにゴム糸(スパンデックス)を織り込んで、より伸縮性を高めた生地を「スパンフライス」と言います。

「スパンテレコ」という言葉もあるのですが、こちらも伸縮性があり首元や袖口をすぼめるためのニット生地です。スパンフライスと同様のものと考えられますが、スパンテレコは「うね」があるのが特徴です。

※こちらの商品は衿ぐりにスパンフライス

ストレッチフライス®

「ストレッチフライス®」は「株式会社聖林公司」の登録商標です。
参照 : ハリウッドランチマーケット公式 | ストレッチフライス

シーズンを問わずに着ることができ、やわらかい着心地と締め付けのないフィット感が魅力の人気商品です。

一部分のみフライスということもある

伸縮性に優れていることから、着やすいように襟や裾・袖口といった一部分にフライスが使われることも多いです。

フライス編みで作られた服が欲しいな…と思って探した時に、その服が全体的にフライスなのか、一部がフライスなのかは要確認です。
「フライス」と書かれていたから全体的に

天竺編みとフライス編みの違い

フライスと似たようなニット生地として「天竺編み」があげられます。

天竺も編み方のことで、平編み(メリヤス編み)とも言います。Tシャツによく使われる編み方です。
天竺も伸縮性のある編み方ですが、伸縮率やフィット感、なめらかさはフライスの方が高いです。

快適な着心地を叶えるフライス編み

吸湿性・通気性にも優れているフライス生地は、季節問わず快適に過ごせるため、大人にも生まれたての赤ちゃんにもおすすめできる生地です。

フライス編みはベビー服にもよく使用されます。
赤ちゃんの肌はとてもデリケート、そして体温が高く水分量も多いので汗かきです。ミルクを飲むだけでも、汗だくになっていることもあるでしょう。
吸湿性・通気性にも優れているということは、汗をため込まないのでかぶれなど肌へのダメージを抑え、快適に過ごせます。

また伸縮性のある生地は動きやすく着替えやすいので、活発に動く赤ちゃんにぴったり。お着替えさせる側にもうれしいですよね。

これらの内容は大人にも当てはまるでしょう。サラッとした着心地で適度にフィットする生地は大人が着てもうれしいことです。