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コットン(綿)の特徴やお手入れ方法

2022/06/22

私たちにとってとても身近な天然素材コットン(綿)。環境や肌にやさしく、機能性もあるコットンはさまざまな商品に使用されています。

より深くコットンを知ることで、さらに自分に合ったコットンを選べるようになっていただければと思います。

コットンの原料

コットンは「綿の木」になる実から採れる素材で、綿花・コットンフラワーと呼ばれ、「綿の種子のまわりにある毛」のことを指します。

綿は花が咲いた後に実がなります。その実が膨らんで弾けると中からふわふわのワタが出てきます。これが衣類に使われるコットンの原料になります。

ふわふわのワタが花のように見えることから綿花というようになったそうです。

実が綿花と呼ばれるためややこしいですが、「綿の花」は綿花とは言いません。

綿の花

コットンの種類

綿は品種によって繊維の長さが異なり、それによって肌触りも変わります。

長さの種類は3種類。

  • 短繊維綿(2cm以下)
  • 中繊維綿(2.2~2.8cm)
  • 長繊維綿(2.9cm以上)

短繊維綿は毛羽がありやわらかいのが特徴です。糸にされず、クッションや布団に詰めて使用されます。

一般的な繊維の長さは中繊維です。作られている綿花の約90%は中繊維とのことです。

長い繊維は滑らかで光沢感があり、高級な綿はシルクのような肌触りが特徴です。

日本ではあまり栽培されていないコットンですが、暖かい地域と広大な土地がある国で多く栽培されています。(アメリカ・中国・インド・オーストラリア・アフリカ etc)

中でも世界3大高級綿と言われているのが、以下の綿です。

  • アメリカのスーピマ綿
  • 中国の新疆綿(しんきょうめん)
  • エジプトのギザ綿

生産量が少なく希少な種類で高級綿と言われます。肌触りがとても良いため、インナーやカットソー、パジャマなどに使われています。

オーガニックコットン

コットンの種類にはオーガニックコットンというものもあります。

これは「オーガニック」と呼べる基準があり、それを満たした農場で作られたコットンのことです。

3年以上化学物質を使用していない農地であることや、農薬や化学肥料を使わない、加工までの工程で化学薬品を極力使用しない、などといったことを守って育てられたものだけがオーガニックコットンと名乗れます。

天然素材とはいえ、育てるのに農薬を使ったり加工する際に大量の化学薬品が使われているため、オーガニックコットンは土地や水を汚さず、より環境や人に配慮したコットンといえます。

化学薬品を使用しないため、色あせが早いことがデメリットとしてあげられます。

カラードコットン

コットンの原料となる綿花は白だけではなく、茶色や緑といった色もあります。

白い方が染色がしやすいため白のものが多く出回っていますが、最近では環境問題のこともあり、天然の色をそのまま使用することも需要が大きくなっています。

漂白・染色しないことで、繊維が傷まないためより丈夫な生地が作れることもカラードコットンの特徴です。
繊維そのものの色のため、色落ちの心配もありません。自然の色合いが楽しめるのもカラードコットンならではといえます。

コットンの特徴

  • 吸水性・通気性が良い
  • 夏に涼しく冬は暖かい
  • やわらかい肌触り
  • 洗濯・アイロンがけをしやすい(耐久性・耐熱性がある)
  • 縮みやすくシワになりやすい
  • 乾きづらい
  • 毛羽立ちやすい
  • 耐候性や色の持ちは高くない

吸水性・通気性が良い

この特徴によって綿素材を選ぶ、という人も多い吸水性や通気性の高さが特徴としてあげられます。ポリエステルやナイロンなどの化学繊維よりはるかに高い吸水性があります。

汗を吸収し発散するため、蒸れにくくサラッとした状態をキープしてくれるのもコットンの嬉しい特徴です。

また吸水性の高さがあることで静電気が溜まりにくいのもメリットになります。

夏に涼しく冬は暖かい

コットン繊維の断面をみると、中心に空洞があります。この空洞があることで、吸水性・保温性が高くなっています。

夏は汗を吸収し、その吸収した水分を発散するときに熱も放出するため温度が下がり、涼しく感じられます。

空洞に空気が入ることで、外に熱が逃げなくなり暖かくなります。

コットン生地を起毛させることで空気量が増えるとより暖かさを感じられます。

繊維の特徴から年中着れる生地が出来上がるんですね。

やわらかい肌触り

コットン繊維の毛先は丸みがあり、やさしい肌触りでチクチクといった刺激はほとんどありません。

元々綿の種を保護するためのもの。

紡ぐ強さを変えることで、やわらかい生地になったり、しっかりとした硬めの生地を作ることもできます。用途に合わせた風合いを作ることが出来るのもコットンの特徴です。

洗濯・アイロンがけをしやすい

天然繊維はデリケートで水に弱いものが多いですが、コットンは水に濡れると強度が上がり、耐久性・耐熱性が高いです。

洗濯やアイロンがけがしやすいのも、他の天然素材より多く使用される要因でしょう。

アルカリ洗剤や漂白剤を使ってもOKな素材で、繰り返し洗濯してもへたりにくく、アイロンがけもしっかりできます。

縮みやすくシワになりやすい

耐久性は高いものの繊維が縮みやすいため、洗濯をすると縮んでしまうのはコットンのデメリットのひとつです。

コットン繊維は縮れており、水分を吸収して膨張した後乾燥すると元の縮れた状態に戻ろうとします。その他、水分を多く含むことで糸が太くなります。引っ張られた糸が短くなるため乾かした時に縮んでしまいます。こういったことから縮みやシワが発生します。

またコットン素材のニット(編んで作られたもの)は隙間が広く、その隙間を埋めるように縮みやすくなっています。

乾燥方法によって縮みを最小限に抑えられるため、縮みやシワの気になるアイテムや、「コットンが縮んで着れなくなってしまったことがある」と言った失敗談のある方は洗濯時に気をつけてもらえればと思います。

乾燥機は使わない、洗濯ネットに入れて洗濯機にかける、手洗いをする、と言った洗濯方法で縮みを軽減することができます。

「防縮加工」という縮みにくくする加工がされているコットン素材の生地もあるので、気になる方は購入時にチェックしてみてください。
防臭加工の参考 : 綿超防縮加工綿生地 – bedspreadhouse ページ!

シワがつきやすいという特徴に関しても、加工やポリエステルといったシワになりにくい素材が混紡されることでシワがつきづらくなります。

綿:35%・ポリエステル:65% といった素材の組み合わせになっているアイテムがありますが、これはコットンのメリットを残しつつシワを防ぐために最適な比率だとされています。

乾きづらい

吸水性というメリットは実は乾きづらいというデメリットになってしまいます。

湿った状態が長く続くことで、肌荒れを起こしてしまったり冷えてしまうこともあるため、汗を多くかいた時は、着替えるようにした方が良さそうです。

毛羽立ちやすい

毛羽立ちやすいこともコットンのデメリットとしてあげられますが、摩擦は気をつけてもどうしても避けられないもの。

柔軟剤を使用したり、可能な限り気をつける工夫で乗り切りましょう。

耐候性や色の持ちは高くない

直射日光や紫外線をあび続けると強度が下がったり、黄ばみが出てきてしまうのはコットン素材の注意しておきたい点です。

色が付きやすいこと、汚れが落としやすいことというのは、メリットにもデメリットにもなります。

色が付きやすいというのは、黄ばみや汚れも付きやすいということ。
汚れが落ちやすいというのは、色落ちもしやすいということ。

メリットとデメリットとうまく付き合えるようなアイテム選びが、コットン素材のポイントといえます。

コットンの洗濯・お手入れ

コットンは水に強く耐久性も高いので比較的扱いやすい素材ですが、注意しておきたいところもいくつかあります。

コットン100%なら洗濯機で洗えますが、他の素材が入っていると難しい場合もあるので、洗濯表示は確認しましょう。

洗剤は弱アルカリ性洗剤でも中性洗剤でもOKですが、色落ちさせたくない場合は中性洗剤を使用しましょう。

縮みや色落ちに注意

縮みやすいのは最初の洗濯です。初めて水に濡れる綿は縮みが強く出てしまいます。縮みやすい素材(レーヨンやウールなど)が混紡されたアイテムはより縮みやすく、一度縮むと元に戻せない場合も多くあります。

染めているものは溶け出しやすいので、染色されているものを初めて洗う時は単体で洗うのがおすすめです。

縮ませずに洗うには?

  • やさしく洗う
  • 熱を与えない

具体的は

  • 洗濯ネットに入れる(他の洗濯物との摩擦を減らす)
  • 弱い水流で洗う(手洗いでやさしく洗うのも○)
  • 脱水を短時間にする
  • お湯や乾燥機を使わない

脱水は大きな遠心力によって水を飛ばします。このぐるぐる回すことが生地に負担となるため、時間を短くすることでその負担を軽減させるようにします。

コットンは熱に強いものの、熱を加えると縮む性質もあるため、縮みが気になる場合はお湯や乾燥機は使わない方がベター。水温は30°Cくらいを目安にします。

シワや黄ばみを抑えるための干し方

洗濯が終わったらすぐに取り出し、シワが定着しないように軽く整えて干しましょう。

直射日光に当て続けると黄ばんでしまうこともあるので風通しの良いところで陰干しがベストです。

またコットンアイテムは生地が厚いものが多く、なかなか乾燥できないと生乾きになりやすい素材でもあります。洗濯物の間隔をしっかりあけて、風を通すようにしましょう。風が通ることで乾きが早くなります。

乾燥機もかけられるけど自然乾燥がベター

コットン100%のものは乾燥機もOKですが、乾燥機によって縮みやシワが強く出てしまうこともあるので、ぴったりサイズのものはできるだけ自然乾燥しましょう。

縮んだコットンを戻したい

縮んだ衣類はアイロンをかけて伸ばせます。

「綿100%」であれば高温でしっかりかけてOK。他にデリケートな素材が混ざっている場合は当て布が必要だったり、温度の上限が決められていることがあるので洗濯表示の確認をしてください。

素材のデメリットを補うために加工をしている商品もたくさんあるので、お手入れがしやすく、快適に使用できるアイテムもたくさんあります。ぜひ自分にあったコットンアイテムを見つけてください。