裏毛(裏パイル)・裏起毛を知って選ぼう

9月 22, 2020

裏地は快適に過ごすための服の大切な要素。今回は裏地によく使われ、言葉が似ている「裏毛」と「裏起毛」の違いについてお伝えしていきます。

どちらもふわっとした感触が特徴ですが、裏毛や裏起毛がそれぞれどういう役割をしているかを知って、自分に合ったものを選べるようにしておきましょう。

裏毛

「うらけ」と読みます。裏毛は、裏面をパイル状(ループ状)に編み込まれた生地で、「裏パイル」とも呼ばれます。

裏毛
裏毛

画像をよーく見ると、ループ状の糸が出ています。
このようになっている裏地が「裏毛」です。
この織りがふわっとした感触を作ってくれます。

パイル加工は繊維と繊維の間に空気を含ませますが、生地の厚みは抑えられるのでボリュームはそこまで出ません。
ふわふわの手触りだけど厚みがなく、サラッと着れるのも魅力の一つ。重ね着にも向いています。

裏毛は吸水性・吸湿性が高くタオル生地によく使われます。
汗をかいても発散されやすいのが特徴で、寒い時期に限らず通年着られるようなアイテムにも使われます。
裏起毛よりも劣りますが保温性もあり、インナーで調整することで、体温調整ができます。

吸水・吸湿性の高さや生地が厚くならないことから、パーカーやトレーナーといったスポーツウェアやパジャマなどにも使われることが多い生地です。

裏起毛

裏毛の編みを起こして毛羽立たせたものが裏起毛。
厚みがあり、まるでワタのようなふんわりとした肌触りが裏起毛の特徴です。
裏毛よりも柔らかく、防寒機能も高くなります。同じ厚みなら裏毛より裏起毛の方が暖かいです。

裏起毛

繊維を毛羽立たせることによって、生地の中に空気が多く含まれるため、高い保温性になります。
保湿・保温性ともに高いので、重ね着しなくても一枚でも暖かく、防寒着にぴったり。

またこの毛羽立ちがふわふわの柔らかい質感を作り、見た目にもやわらかさをだします。
起毛によって柄の輪郭をぼかしたり、やわらかい色調になるので印象がやわらかくなります。

やわらかい感じのアイテムを探すなら「裏起毛」の生地で作られているものを探すのも一つの手です。

一枚で暖かくするなら裏起毛

薄手のアイテムでも暖かいのがこの裏起毛の素晴らしいところ。
厚みはあるものの、とてつもないほど厚ぼったくなるわけではありません。

ボトムスなどはあまり重ね着しにくいので、寒い時は裏起毛アイテムが役に立ちます。
またトップスでも、寒いからといって何枚も重ね着するとボリュームがですぎてしまいますよね。そんな時は一枚でも暖かい裏起毛アイテムがおすすめです。

裏起毛の季節

保温性があって暖かくなりすぎるため暑い夏には向きませんが、冬はもちろん寒暖差のある春や秋も活躍します。
1枚でも快適に過ごせるので薄着もOK。冬の重ね着にも大活躍間違いなしです。

長期間活用できるので、いくつかワードローブにしのばせておきたいアイテムです。

裏起毛のおすすめ素材

裏起毛のふわふわ感を最大限に感じたいならニットやウールがおすすめ。
裏起毛はふわふわの質感がとても心地いいのですが、ニットやウールなどの天然素材であれば、他の素材と比べてよりふわふわ感があります。
天然素材に包まれるふわふわの着心地は最高です。

ふわふわキープの洗濯

裏毛も裏起毛もふわふわの質感が魅力。できるだけ長くその感触を残していきたいものです。
そのためにもお手入れは重要ポイント。

起毛部分が洗濯をして抜けてしまったり、他の洗濯物に付いてしまったりすることも。
繰り返し洗濯していくことで、次第に抜けなくなっていくのですが、おろしたての時は少し気をつけたいところです。

毛が他につかないようにする

毛が他のものにつかないようにするには、単体で洗うこと。これにつきます。
単体で洗うことが難しければ、余分な毛が抜けきるまではネットに入れて洗濯するようにしましょう。ネットに入れることで、他の洗濯物に毛がつくことを軽減できます。

ランドリーネット

毛が抜けるかどうかは、洗濯の前に粘着テープ(ガムテープやコロコロなど)でペタペタしてチェック。テープにたくさん毛がついてしまうようなら、洗濯でも抜け落ちてしまう可能性大です。

一番のおすすめは手洗い

質感を残すなら手洗いが一番おすすめ。
洗濯機で洗濯することで、どうしても摩擦が起きてしまうので、起毛によるふわふわが減少したり、毛玉ができてしまいます。
手洗いではその摩擦を少なくできるので風合いが保たれます。

手洗いの手順

洗い

冷たい水より汚れが落ちやすいので、ぬるま湯(40°Cくらい)を使用します。
ぬるま湯で洗剤を溶かし、服を浸して押し洗い。
汚れがひどくなっているところがあれば、重点的にもみ洗いしましょう。
※袖口や首元は、どうしても汚れがたまりやすい場所なのでしっかりめに。

すすぎ

洗剤で洗い終わったら、きれいなぬるま湯にして押し洗いと同じようにすすぎます。ゴシゴシしないように!
ためたお湯がにごらなくなるまでしっかりすすぎます。

脱水

すすぎおわったら、水を押し出すようにギューっとして、水が出なくなるまで脱水します。
水が出なくなったら、タオルに挟んで水気をとって干しにいきましょう。

一連の流れを説明しましたが、けっこう大変…
そんな時間ないから、もう洗濯機で洗っちゃう。という人はせめてこの注意点を。

洗濯機の場合
  • 文字や絵がプリントされているものは裏返す。
  • 表に目立った汚れがある場合は、手洗いで汚れを落とします。
  • 洗濯ネットに入れる。
  • おしゃれ着洗いがついている洗濯機ならそれを選ぶ。
  • 洗剤は中性洗剤を使った方が服に優しい。
  • 脱水をできるだけ短い時間で。
  • 乾燥機を使うと縮んでしまうことがあるので使う際は要注意。(洗濯表示をチェック!)
洗濯機と洗濯ネット
干す

洗いおわったら生乾きの状態でブラッシングしましょう。細かな毛玉がラクに取れますし、風合いがよくなります。

干す時は平干しがおすすめ。起毛は重くなりやすいので、ハンガーだと重みで引っ張られて伸びてしまうことがあります。平干しなら伸びを防げますし、しっかり形を整えることでしわも防ぎます。

裏起毛は厚みがあるゆえに乾きにくいのが難点。
裏返して全体をしっかり乾かし、生乾きにならないようにします。

自分に合った裏地を選ぼう

見せるための表、着心地が決まる裏。
デザイン性も快適性もできればどちらも妥協したくありませんよね。

オンラインショップでは実際に商品を手に取って見たり、試着ができません。
ちゃんと書いてあったとしても、言葉の意味が分かっていないと欲しいものと違う、自分に合ったものではない…ということになりかねません。

好きなデザインに巡り合っても来てみたら寒いし暑いし全然快適じゃない!なんて悲しいです。そうならないためにも裏地はしっかりチェックを。
素材や生地を知って、好きなファッションで快適に過ごせるように服を選んでいきましょう。

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Posted by freeen