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裏毛(裏パイル)・裏起毛の違いを知って裏地を選ぼう

2023/09/20

裏毛(裏パイル)と裏起毛は服の裏地によく使用される生地です。どちらもふわっとした感触が特徴ですが、違いを知って季節や自分に合ったものを選べるようにしておきたいところです。

裏地は快適に過ごすための服の大切な要素。生地の特徴を知っておくと、季節に合ったファッションを快適に楽しめます。
あまり裏地を気にしたことがない、という方はぜひ意識してみてください。

裏毛・裏起毛の違い

裏毛と裏起毛は保温性(暖かさ)や吸水性、生地の厚みなどが違いとしてあげられます。

裏毛はオールシーズン着回せ、裏起毛は寒い冬の時期などに重宝します。

暖かさを求めるなら保温性の高い裏起毛、運動する時は吸水性のある裏毛、重ね着をするなら裏毛をインナーに、といったように季節や用途によって使い分けていきましょう。

裏毛(裏パイル)とは

裏毛は裏面をパイル状(ループ状)に編み込んだ生地で、「裏パイル」とも呼ばれます。

裏毛の生地
裏毛の生地

パイル状にすることで繊維の間に空気が入りやすくなり、ふわっとした感触を作ってくれます。パイル地のタオルなどといった言葉はなんとなく聞いたことがあるのではないでしょうか。

この作り方の生地は、ぼてっとした厚みではないので重ね着にも向いています。

吸水性・吸湿性が高い

裏毛は吸水性・吸湿性が高くタオル生地にもよく使われます。
生地が厚くならないことから、パーカーやトレーナーといったスポーツウェアやパジャマなどにも使われることが多いです。

汗をかいても発散されやすいのも特徴で、通年着られるアイテムにも使われています。

裏起毛よりも劣りますが保温性もあり、インナーで調整すればOK。

裏起毛とは

裏起毛は裏毛のループ状の編みを毛羽立たせたものです。裏毛より厚みがあり、ふんわりと柔らかいのが特徴です。

裏起毛の生地
裏起毛の生地

見た目にやわらかさが出るのも裏起毛の特徴と言えるでしょう。毛羽立ちが、ふわふわの質感の他、柄の輪郭をぼかしてやわらかい色調にもなります。

「やわらかい感じのアイテム」を探すなら、裏起毛の生地で作られているものを探すのも一つの手ですね。

暖かさを重視するなら裏起毛

寒い季節の防寒用として新しく服を選ぶとき、「暖かさ」を重視するなら裏起毛がおすすめです。裏地が裏起毛かチェックしてみてください。

裏起毛はなぜ暖かい?

裏起毛は繊維を毛羽立たせています。毛羽立たせることで生地の中に空気がたくさん入ります。服の内側で体温で温められた空気もここに入ります。熱が外に逃げづらいため暖かく感じやすいです。

また外からの冷たい空気を通しにくくしているところも保温性が高い要因です。

生地の厚みではなく空気を取り込むことで保湿・保温性を高め、暖かく感じられるようになっています。そのためそこまで厚手の服でなくても、暖かさを感じられるアイテムが多いです。

何枚も重ね着したくないときは裏起毛がおすすめ

着太りするほど重ねたいような寒い時でも、1枚で暖かくしてくれる裏起毛アイテムは重宝します。
寒いからといって何枚も重ね着するとボリュームがでて着太りした感じに…そんな時は一枚でも暖かい裏起毛アイテムがおすすめです。
防寒着や冬のレイヤードスタイルにも大活躍間違いなしです。

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ボトムスは重ね着しにくいものですよね。裏起毛のボトムスを選べば、一枚で冷え防止に役立ちます。

さらに裏起毛の靴下を合わせると足元の冷え対策になるので、併せてコーディネートしてみてください。
スカートの場合は裏起毛のタイツを合わせるのがおすすめです。

暖かい場所にいるなら裏起毛にするか考える

保温性に優れる裏起毛ですが、吸水性が少ないというデメリットがあります。

暖かい格好で、少し暑いと感じるような暖かい場所にいると、知らずに汗をかいていることもあります。裏起毛はその汗を吸収して発散してくれないため、冷えにつながってしまいます。

小さなお子さんは特に汗をかきやすいため、家の中や保育園(保育園は特に部屋を暖かくしているため)などで裏起毛を着ていると汗をかいて逆に冷えてしまうこともあるそうです。
参照 : 保育園で裏起毛を着てもいい?禁止の理由は?

インナーを裏毛のアイテムにしてアウターを裏起毛のものにするなど、場所と場合によって使い分けてみてください。

長いシーズンの着用なら裏地は裏毛

通年着通したいものを探すなら裏毛がおすすめです。ある程度の暖かさと長い期間着れるのが裏毛の特徴でもあります。

寒い冬に裏毛の服一枚で寒さをしのぐことは難しいですが、インナーとして使うのはおすすめです。
暑い夏にはあまり向きませんが、寒暖差のある春や秋に活躍します。

裏起毛のおすすめ素材

裏起毛のふわふわ感を最大限に感じたいならウールやカシミヤなどの毛素材。天然の毛素材は、他のものに比べてよりふわふわ感があるので、肌触りを大事にするならこれらの素材がおすすめです。

裏起毛の毛が抜ける・毛がつく

裏起毛のお悩み事として「毛が他のものについてしまう」「毛玉がポロポロ落ちてしまう」ということがあります。

毛羽が出なくなるまで単体で洗濯をする、静電気対策をして静電気による他のものへの付着や毛羽立ちや毛玉の発生を防ぐ、といった対処法で乗り切れるかまず試してみましょう。

裏起毛は多少毛が抜けてしまうものではありますが、商品そのものが不良品という可能性もゼロではありません。

店舗や商品によっては返品することも難しいようなので悩みどころでもあります。
【参照】ネットショッピングで衣類を購入したら粗悪品で日常使いできない – 弁護士ドットコム 消費者被害

確実に返品・返金がされるとは言えませんが、あまりにも抜け毛がひどいようなら店舗に伝えましょう。何も言わないより対応してくれる可能性はあります。

ふわふわキープのお手入れ

裏毛も裏起毛もふわふわの質感が魅力。できるだけ長くその感触を残していきたいものです。

そのためにもお手入れは重要ポイント。

おろしたての時は少し気をつけたいところです。初めのうちは毛が抜けてしまったり、他の洗濯物に付いてしまったりすることも。
繰り返し洗濯していくことで次第に毛が抜けなくなっていくことが多いので、別々に洗ったり洗濯ネットに入れるなど「毛抜け」の対策もしておきたいところです。

ふわふわ質感を残すなら手洗い

ふわふわの減少と毛玉の発生は強い摩擦によるもの。ふわふわ感をキープするなら手洗いが一番。

洗濯機はどうしても強い摩擦が起きてしまうので、手洗いでその摩擦を最小限に抑えます。

  • ネットに裏返して入れる
  • おしゃれ着用中性洗剤を使う
  • ゴシゴシこすらず押し洗い
  • しっかりすすぐ
  • きれいな水に柔軟剤を入れて、その中にアイテムを投入
  • 軽くすすいで脱水
  • 生乾きの状態で一度ブラッシング
  • 日陰の平干しで干す

極力ダメージをなくすならプロにお任せするものおすすめです。

季節や自分に合った裏地を選ぼう

見せるための表地、着心地が決まる裏地。デザイン性も快適性も、できればどちらも妥協したくありませんよね。

オンラインショップでは実際に商品を手に取って見たり、試着ができません。

商品説明に書いてあったとしても、言葉の意味が分かっていないと「欲しいものと違う」「自分に合ったものではない…」ということになりかねません。

好きなデザインに巡り合っても、着てみたらと過ごしづらい!なんて悲しいですよね…。
なので快適さを左右する裏地のチェックも欠かさずに。好きなファッションで快適に過ごせるように選んでいきましょう。

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