服のワッフル生地の特徴やお手入れの注意点

ワッフル生地の特徴

ワッフル生地は凸凹による見た目と機能的な特徴があります。

空気感のあるふわっとした柔らかい風合い。

伸縮性にも優れているので、着やすく動きやすいところも人気のポイント。インナーやスポーツウェア、レギンスなどにも使われます。タイトなシルエットのアイテムでもラクさとカジュアルさを取り入れられます。

ワッフルは通気性・吸水性・吸湿性の三拍子揃った生地で、夏は特にこれらの性質によって快適さをサポートしてくれます。

保温性の高さもあります。ワッフル生地の凹み部分に空気が入り込みやすく、暖かい空気がとどまり保温される仕組み。

生地が凸凹になっていることで、平らな生地よりシワがつきにくくなっています。マス目が大きく生地の厚みのあるものほど、シワになりにくいです。

全く出来ないわけではないのですが、毛羽立ち・毛玉が目立たないところもワッフル生地の魅力です。シワ・毛羽・毛玉は、生地の作りだけでなく素材も関係するのでものによってできやすいものもあります。

吸水性の良さや柔らかい風合い、伸縮性もあるのでタオルや寝具、ルームウェアにもよく使われます。

ワッフル生地のトップスは「サーマル」とも

サーマルとはワッフル生地を使ったトップスのことを指します。

ワッフル生地なので保温性が高く、防寒にも優れるためアウトドアにもよく使われます。さらっとした肌触りや、吸湿性・通気性の高さからインナーシャツとしても大活躍します。

カジュアルファッションでは一枚での着こなしも人気です。きれいめな雰囲気、こなれっぽさを出したいときなど、フラットな生地のTシャツよりサーマルがおすすめ。

いろいろな季節で使える！優れた機能で季節の変わり目にぴったり

ワッフル生地の服はざっくり着れて季節問わず一年を通して使えるアイテムもあるので、ワードローブにあると便利です。

凸凹があることで生地全体がベタっとはりつかず、肌との間に空間ができます。そのため汗をかいたときに生地がはりつくのをやわらげてくれます。
吸湿性もあるので蒸れにくく、吸水性の良さから水分をよく吸収し通気性も良いため乾きも早い。汗をかきやすい夏にもうれしい生地のつくりです。

保温性の高さもあるので、秋冬にはワッフルアイテムをインナーとして使うのもおすすめです。

使い勝手がよくオールシーズン着れるワッフルアイテムの服ですが、特に季節の変わり目におすすめです。

昨日は暑くて今日は寒い、最近涼しいけど今日はなんだか蒸し暑い…季節の変わり目ってこういった日が多くなりますよね。
そんな寒暖差のある季節にもワッフルアイテムがあると便利です。

肌寒い時には保温してくれ、蒸し暑い時でもベタつかず、生地が汗を吸って発散してくれるので不快感がなく着ていられます。

一枚で着てもインナーに着てもOK。Tシャツ一枚だと肌寒いけどニットを着るほどではない…なんて時は、機能性バッチリなワッフルアイテムが役立ちます。

伸びやすく縮みやすいので洗濯や保管に注意

ワッフル生地は洗濯の際に伸び縮みに気をつけることが長くきれいな形を保つポイントです。

またおろしたてのアイテムは洗濯によっておおきく縮んでしまう可能性もあります。製品洗いというものをかけているものならそこまで縮みは気にならないはず。こちらも購入前にチェックしてみてください。

【参考】
製品洗い加工について-国内縫製工場株式会社東商
メンズロングスリーブワッフル – 〈O2〉BETTER THAN ONE – ほぼ日刊イトイ新聞

水分を吸いやすく伸びやすい生地のため、洗濯後に水分を十分に吸って重くなった状態でハンガーにかけると生地が伸びやすいです。伸び切ってしまうと乾いても元のようには縮みません。
そのため干す前にできる限り水分を落とすこと、できれば平干しにするのをおすすめします。また保管する時もたたんでしまっておきましょう。

ただハンガーにかけてもOKとなっている商品もあったりします。

素材によってはデメリットを軽減できるみたいなので、商品の詳細もチェックしてみてください。

伸びたりよれたりした場合は乾燥機・スチーム・アイロンなどで修正

洗濯や保管に注意していても、何度も着ていると伸びてくたびれた感じになってしまうこともあると思います。

伸びてくたびれた感じが出てきたら、乾燥機をかけると生地が多少縮むので修正することができます。長時間乾燥機にかけると縮み過ぎる可能性もあるので、時間は10分・20分と様子をみながら試してみてください。
※生地の素材によっては乾燥機NGもあるので、乾燥機にかけても問題ないかは要確認です。

乾燥機は家庭用のものでもOKですが、コインランドリーの性能高めのものもおすすめです。高温・短時間で乾燥させることで、生地のダメージを少しでも減らせます。

またワッフルのマス目が大きいほどよれやすく、目立ちます。マス目のなみなみが気になるところにスチームを当てます。霧吹きをかけ、軽くアイロンを当ててもOK。よれを軽減させることができます。

ワッフルのふわっと感をキープするには

基本的にはアイロンはかけない方良いのですが、前述したようにヨレを修正するときなどはアイロンも役立ちます。押し当てたり引っ張ったりせず、と凸凹がくずれないようにやさしくマス目をそろえる気持ちで軽く手でならすようにしてみてください。

ワッフルのコーディネートをちょっぴり紹介

ワッフルは幅広くコーディネートできます。ざっくり着ることができるので一枚だけでも決まりますし、レイヤードスタイルにもOK。

カジュアルワッフルスタイルならワッフルTシャツにジーンズ。

ワンポイント足したい場合もワッフルアイテムが役立ちます。凸凹のある立体的な生地が、普通の生地とは違った雰囲気を出してくれます。

ふんわりした生地で体にフィットしすぎないので、自然な体型カバーもできちゃいます。
ゆったりめなワッフルトップスとスリムパンツを合わせてスタイルアップ効果が狙えます。短めの丈を選んだりトップスインしたり、スリットの入ったトップスにするとよりその効果が表れます。

一枚で着るならゆったりめのもの、インナーとして使うなら細身で袖や裾部分はタイトになっているものを選びましょう。肌との密着度があがるので保温性の効果がアップするメリットもあります。

サロペットと合わせてワッフルをインナーにするコーディネートや、ワッフルワンピにスリムボトムス・デニムを合わせたレイヤードスタイルもおすすめです。

スポーティ・カジュアルスタイルによく使うワッフルですが、コーディネート次第でシックにもかわいい感じにも着こなせます。

ゆったりめなシルエットを活かしてリラックス感のあるコーディネートや、上品スタイルにカジュアルミックスもいいですね！やわらかい印象があるので、フェミニンスタイルとの相性も◯。

機能性が高くオールシーズン使えるので、ワッフルアイテムでいろいろなコーディネートを楽しんでください。