ナイロンはどんな素材?

8月 4, 2020

ナイロンはさまざまなアイテムに使われる素材です。
世界で最も生産量が多い合成繊維はポリエステルで、それに次ぐのがナイロン。

そんな身近にあふれるナイロンについてご紹介します。

ナイロンの原料

ナイロンは石油を原料としてる合成繊維というものです。

ポリアミド合成樹脂という種類の一つでもあるため「ポリアミド」ともよばれます。

というより、このポリアミドが化学的な正式名称。「ナイロン」は登録商標です。

製品となった「ナイロン」が先に有名になったので、ナイロンが一般名として使われるようになりました。

ナイロンの歴史

ナイロンは世界初の合成繊維で、1935年アメリカのデュポン社によって開発されました。
DuPont Japan 日本

ナイロンが世界中に広まることとなったのは1940年。
ナイロンが誕生する前、ストッキングはシルクで作られていました。
シルクは高級素材で価格が高く、強度は低いためすぐに破れる。
そんな悩みがある中、シルクよりも安く、強度があり感触はシルクに近い。

そんなナイロンのストッキングを販売し、4日間で500万足を売り上げたことで、人気が集まり世界中へ広がります。
この成功によって化学繊維への関心が一気に高まり、生産が広がったのです。

socks

日本ではナイロンの登場で「女性と靴下が強くなった」という言葉が誕生したそうです。
天然素材と比べて強度が高いことがナイロンの大きな特徴です。

ナイロンの語源

「ナイロン」という名前の由来はno run(ノーラン)という言葉から。ノーランが言い方を変えてナイロンになったと言われています。


runしないストッキング。runはストッキングの伝線のことで、伝線しないストッキングから付けられたそうです。
しかし結構runしてしまうので、nuron, nillonなどといった言葉も試され、最終的にnylonに決まったそうです。


今でもストッキンの伝線はなくならない問題かと思いますが、そもそも繊維の編み方が伝線しやすいもの。素材だけでは解決できない問題のようです。

ナイロンの特徴

耐久性の高さ、軽さなどがナイロンの最大の特徴。
染色もしやすいため衣服を中心に幅広いアイテムに使われます。

ナイロンはポリエステルと同様、加工によってさまざまな機能をつけることができます。
同じナイロン製品でもメリットやデメリットが異なるものもあります。
ここでは基本的な特徴を紹介していきます。

軽くて耐久性が高い

丈夫軽いナイロン。

ナイロンは綿の約10倍ほど摩擦に強いといわれています。表面がすべすべしているので摩擦が起こってもほとんど傷みません。
同じ合成繊維であるポリエステルよりも耐久性は強いです。

また引っ張りにも強く、引っ張っても破けづらいのも特徴。

摩擦に強ければ、

  • 洗濯による劣化が少ない
  • アウターやバッグなど、外気に触れるモノも長持ちする。

といったメリットがあります。

伸縮性

伸縮性に優れているので、衣服では着やすく動きやすいアイテムがつくれます。

また引っ張っても元に戻ろうとする力もあり、形崩れしにくいです。

吸湿性が低い

ナイロンは吸湿性が低いためインナーや湿気が多い場所には不向きな素材。

ただしこのデメリットはアイテムによっては重宝し、雨具など水に濡れることを前提としたモノにはよく使われます。
湿気を寄せ付けず水をはじいてくれるからです。

ナイロン製のバッグなどは外側が濡れても内側に浸透してきませんので、雨の日にはおすすめです。

熱に弱い

ナイロンの弱点は熱。乾燥機やアイロンは避けましょう。変形する可能性があります。

これらの特徴から、耐久性があるため洗濯自体は問題ありませんが、熱に弱いため乾燥機やアイロンの使用はしないように。
また太陽の光にも弱いため、日光にずっと当てていると日焼けや変色します。干しっぱなしにも気をつけましょう。陰干しがおすすめです。

静電気が起こりやすい

ナイロンに限らず、合成繊維とよばれる素材は静電気が起こりやすいです。
静電気対策をすることで軽減されますが、そのために一手間必要なってしまいますね。

ナイロンとポリエステルの違い

世界で最も生産量が多い合成繊維はポリエステルで次にナイロン。とご紹介しましたが、ナイロンとポリエステルは見た目も手触りも似ています。

ではどういった違いがあるのでしょうか。

原料

まず原料としての違いがあります。
ナイロンはポリアミド合成樹脂の一つ、ポリエステルはPETやPBTといったいくつかの種類があります。

ナイロンもポリエステルも、加工によってさまざまな機能をつけることができるので、この限りではありません。加工のない場合の比較として見ていきます。

ナイロンポリエステル
耐久性
軽さ
伸縮性
柔軟性
染色性
吸水性
吸湿性
価格

ポリエステルも耐久性の高い素材ですが、比較した場合ナイロンの方が耐久性があります。

軽さは若干ではありますがナイロンの方が軽いです。

伸縮性は編み地によって違いはありますが、糸そのもので比べるとナイロンの方が優れています。
一方ポリエステルは伸縮性が低いです。
商品によって伸縮性が必要かどうかは変わります。服ならある程度の伸縮性があった方が着やすく着心地もよく感じる人が多いですが、バッグの場合伸びると型崩れしやすいためあまり好まれません。
「何に」使われているかの違いで、メリットにもデメリットにもなります。

ナイロンもポリエステルも吸水性・吸湿性は低いです。その低い中でもナイロンの方が吸水性・吸湿性に優れます。

ナイロンは熱が弱点ですが、ポリエステルは比較的強いです。
ポリエステルとナイロンの一番の違いは熱の耐性です。ここははっきり強いものと弱いもので分けられます。

こうしてみるとナイロンの方が優れている点が多いですね。
優れている部分が多いためか、ナイロンの方がポリエステルより費用がかかります。

ナイロンの方が優れているとはいえ、ポリエステルの柔軟性や染色性なども決して劣っているわけではありません。
それぞれの特徴を知っておくと、似ている製品でもどちらを選ぶか考えることができます。

製品を比較するときは、価格も参考にしながらどちらがいいのか選択していきましょう。

長く愛用できるナイロン

ナイロンは耐久性、丈夫さが最大の特徴。
長く愛用したい、丈夫なモノがいい!といった時にはナイロンはおすすめです。
ただし、アイテムによってデメリットにもメリットにもなる素材でもあるので、何を買う時にナイロンがいいかは覚えておいてください。

あまり発売されていないと思いますがインナーでナイロン素材はあまりおすすめしません。もちろん加工されて吸湿性の問題がなければOK。
雨具やアウター、ポーチなどにナイロン素材が使われている場合はおすすめです。雨具やアウターは水を吸収しないし、ポーチなどよく使うものでも長持ちするでしょう。

ナイロンは「長く使う」を叶えてくれる素材です。
ここで得た知識をぜひ自分のアイテム選びにも活用してください。

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Posted by freeen