ポリウレタンは劣化しやすい?!素材の特徴と注意点 | freeen

ポリウレタンは劣化しやすい?!素材の特徴と注意点

2022/06/12

ポリウレタンは伸縮性のある素材で、服のストレッチ素材といったら多くはポリウレタンが使われますが、実は劣化しやすい素材のため注意が必要です。

少しでも長持ちさせるために使い方やお手入れに気をつけていきましょう。

ポリウレタンの基本知識

ポリウレタンは1940年頃にドイツで天然ゴムの代替品として開発されました。
イソシアネート基と水酸基といった2つの化学物質を結合・反応させて作られたウレタン結合をもつポリマーの総称で、ウレタンゴムやウレタン樹脂とも呼ばれます。

ゴムのように伸縮性・柔軟性・引っ張り強度のあるプラスチック素材です。
製造過程で他の物質を併用することで繊維以外の製品を作ることもできるため。さまざまな製品を作ることができます。

服などの繊維製品、靴や鞄などの合成皮革、スポンジやベットマットといった日用品、自動車部品の精密機器など、幅広い製品に使用されています。

服に使われるポリウレタンは合成繊維で、通称「スパンデックス」と言われています。

繊維自体がゴムのように伸び、戻るときはゆっくりと締め付けるような戻り方をするのが特徴。
この特性を生かして下着、ストッキングや肌着、靴下など伸縮性を必要とするものに使用したり、伸縮性の低い素材と合わせてストレッチ性を上げて動きやすく着心地の良い生地にしています。

ゴムより細いですが、強度が強く、比重が1〜1.3と繊維の中では最も軽いです。 他の繊維に数%~十数%混ぜて、ストレッチをきかせたい服の材料として活躍しています。

ポリウレタンの良いところと注意点

ポリウレタンにはさまざまな良い点がありますが弱点も多くあります。特徴をおさえて使用やお手入れに注意していきましょう。

  • 伸縮性に優れる
  • シワになりにくい
  • 軽くて衝撃につよくちぎれにくい
  • 乾きやすい
  • 熱や水に弱い(高温多湿な環境で劣化しやすい)
  • 2〜3年ほどで寿命となる

ポリウレタンのメリット

ポリウレタンは他の素材と比べて非常に伸縮性に優れ、繊維そのものが5〜8倍近くまで伸びます。
元の形状に戻りやすいので、伸ばしても伸縮性がなくなりにくいのも特徴です。

他の素材との相性が良いので、よく混紡して使用されます。ほんの数%混ぜるだけでもストレッチ性が高まります。例えば、デニムに少しポリウレタンを混ぜることで、着やすくフィットするデニムが出来上がります。

伸縮性の高さからシワができにくいのも魅力。たたまないで放置しても比較的元に戻るのもうれしいところ。

軽くて強度が強いのもポリウレタンの大きな特徴です。軽さと強度を併せ持って欲しいカバンやシューズ、スポーツウェアに多く使われます。
旅行でもポリウレタン素材の着替えにすれば荷物が軽くなります。

ポリウレタンのデメリット

ポリウレタンは水や熱、急激な温度変化に弱い素材です。空気中にある水分でも弾力性が低下して劣化するため、湿気にも注意が必要です。

ポリウレタンの合皮製品は湿気が多い場所や濡れたままにして長時間放置しておくと、ヒビが入ったり剥がれ落ちていきます。
濡れてしまった時はすぐに乾いたタオルなどで拭き取るようにしてください。

また熱や紫外線によって色が落ちたり変化してしまいます。ヨレヨレになったりベタつきがでたりといった劣化があるので気をつけましょう。

衣服に使われるポリウレタン繊維の寿命は「製造されてから2〜3年」が目安と言われています。取扱い方法や保管状況などによってはこれ以上に早く劣化してしまうことも…。
着始めてからではなく「製造した時から劣化が始まる」ため売れ残っているような商品や中古品も寿命以上に持たないかもしれません。

着ていなくても劣化は進むので、どうせなら着倒すようにしましょう。

他の素材と混紡されることの多いポリウレタンですが、ポリウレタンの入っている割合が高いほど、影響が強くなります。

こういったデメリットを少なくするためにも他の素材との混紡が一般的で、2%〜20%位のポリウレタン使用率となっています。

ポリウレタンのお手入れ

ポリウレタン素材のアイテムは洗濯ネットに入れておしゃれ着用洗剤を使用します。熱や塩素系漂白剤に弱いので、乾燥機や漂白剤、アイロンの使用は避けた方がベター。

洗濯表示をチェックして、家庭での洗濯ができないものはクリーニングへ。

水洗いができるものでも注意して洗いましょう。
洗濯ネットに入れて洗濯コースは「手洗い・ドライコース」など弱めに洗うコースを選んでください。

手洗いの場合は優しく押し洗いして、脱水は洗濯機で短時間で済ませるようにしてくだい(1分程度)

水につけておくと劣化してしまうので、汚れが気になる場合でもつけおき洗いはNGです。

紫外線にも弱いので、陰干し・部屋干しで直射日光を避けるようにしてください。

濡れてしまった時はタオルで十分に水分をとって干します。
汚れがついてしまったら洗剤を薄めた水をタオルにつけてやさしく拭き取ります。再度洗剤を取り除くために濡れたタオルで拭くようにしましょう。

保管するときは除湿剤を入れたり圧縮袋に入れたりして湿気を防ぎます。

防水スプレーでコーティング

防水スプレーでポリウレタン繊維をコーティングすることで弱点をカバーできます。ポリウレタンに使用できない防水スプレーもあるので、対応している防水スプレーを選んで使用してください。

日常生活の上で与えられる刺激に弱いのがポリウレタン。どうしても避けられないところが多いためポリウレタンの寿命が短くなっています。
日々のケアを意識しながら、少しでも劣化を遅らせるようにしていきましょう。

ポリウレタンとポリエステルは違う?

少し名前が似ているポリウレタンとポリエステル。ポリエステルは石油を原料とする合成繊維の一つで、ポリウレタンのような伸縮性はありません。服によっては伸びるものもありますが、生地の作り方によって出される伸縮性のため、繊維そのものが伸びているわけではありません。

ポリウレタンは繊維そのものに伸縮性があります。

これらの素材を混ぜることで、それぞれの良い点を引き出し機能的な服が出来上がります。

取り扱いに注意して少しでも長く着れるようにする

ポリウレタンは水分や紫外線の影響を受けやすく、劣化しやすいことを覚えておいてください。取り扱いを間違えるとすぐにダメになってしまいます。

長く着続けたいけど手入れが面倒くさいな…と思う場合はポリウレタンが使用されていないアイテムを選ぶのもポイントです。
素材のことを知っておくとアイテム選びをより慎重におこなえるでしょう。

それでもこのアイテムがいい!というものに出会えたのであれば、少しでも長持ちするように着用・お手入れするように頑張っていきましょう!

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