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再生繊維って何?

2021/07/19

再生繊維は、原料を溶かし新たに繊維として再生させた繊維のこと。文字通り、再生して繊維を作るので再生繊維と言います。

天然材料を原料として使うこともあれば、化学材料を使うこともあります。
どちらの場合でも、他の形のものから「繊維として再生」させたものであれば再生繊維という分類に入ります。

繊維のこと

服やクッションなどのインテリアは布で作られていますよね。そしてその布は繊維から作られます。そう、繊維は布の原料です。

繊維はとても細かい線状の物質。植物の葉や茎、動物の毛から採取したり、人工的に作ったりします。
繊維は種類が豊富で、大きく分けると「天然繊維」と「化学繊維」にがあります。

「化学繊維」は、科学的、人工的に作られる繊維。原料や作り方によってさらに種類が分かれます。この化学繊維の中に再生繊維が含まれます。

  • 再生繊維
  • 半合成繊維
  • 合成繊維
  • 無機繊維

合成繊維は石炭、石油、天然ガス、ガラス、金属などが原料です。

再生繊維は天然の原料が使われることが多いのですが、化学薬品を使って繊維を再生するので化学繊維になります。
天然原料以外に、使用済みのペットボトルを原材料とする再生繊維もあります。

再生繊維の種類

再生繊維をさらに大きく2つに分けると植物原料ものと化学原料のものがあります。

植物原料というのはセルロース。木材や綿花などに含まれています。
「セルロースを再生する」ということで再生セルロース繊維とも呼ばれます。

化学原料はペットボトルが代表。ポリエステルで作られたペットボトルを細かくして新たに繊維として再生させます。

環境に優しいという点も再生繊維の持つ大きな長所の1つです。

再生繊維には以下のものがあります。

  • レーヨン
  • キュプラ
  • リヨセル(テンセル)
  • ポリエステル繊維
  • ポリノジック

他の化学繊維と比べて吸湿性が高く、静電気や熱に強いのは再生繊維のメリットです。

レーヨン

原料は木材パルプ(主成分:セルロース)。

レーヨンの開発は1855年頃。世界で初めて再生繊維の開発に着手したのがレーヨンだと言われています。
当時絹(シルク)がとても高価なもので大量には作れませんでした。「シルクと同じようなものを安く作れないか」ということからレーヨンは誕生。絹に似せている人工のものということで、「人造絹糸、人絹(じんけん)」とも呼ばれます。

レーヨンの特徴

  • 肌触りがなめらかで独特の光沢感がある。
  • 吸湿放湿性が良く、静電気が起きづらいのでまとわりつかない。
  • ドレープ性に優れている。
  • 染色性が良い。
  • 熱に強い。
  • 摩擦と水に弱い。

吸湿性は特に高く、化学繊維の中でも一番で、天然素材の綿よりも優れています。

擦れると毛羽立ち白くなりやすい。濡れると強度が下がり、縮みやすくシワになりやすい。水分を含むと縮んだり、強度が低下します。また、毛羽立ちやシワが目立ちやすく、元に戻りづらいこともデメリットとしてあげられます。

水に弱いため、雨の日にレーヨン素材の着用はおすすめしません。
また家庭で洗濯する場合は十分に注意して洗濯しましょう。短い時間で摩擦が極力ないようにする必要があります。

関連記事 : ビスコースとは?レーヨン素材を詳しく知る

キュプラ

キュプラはコットン・リンターという、綿花の種子についている繊維を原料とした再生繊維です。

製造工程が難しくコストも高いため、現在製造しているのは日本の旭化成のみ。旭化成のキュプラの商標名は「ベンベルグ」です。

特徴はレーヨンとほぼ同じです。
摩擦性や濡れた時の強度がレーヨンに比べると高く、レーヨンと同様の光沢や肌触りの良さがあります。

土に埋めると分解され土に還るエコロジー素材です。

関連記事 : キュプラは高級な再生繊維

ポリエステル繊維

ポリエステルは石油を原料とした合成繊維。
一度別の製品として使われたポリエステルを原料として、再生したポリエステル繊維は再生繊維となります。

レーヨンやキュプラと違い、天然のものではなく化学物質が原料です。

ペットボトルの再生が代表的。ペットボトル10本で上下1着分のポリエステル繊維が取れるとのこと。

ポリノジック

ポリノジックはレーヨンの改良版と言われる繊維。
レーヨンの「強度の低さ」や「シワになりやすい」といった、レーヨンのデメリットを欠点を解消するために作られました。

関連記事 : ビスコースとは?レーヨン素材を詳しく知る

ポリノジックは水に濡れても強度が弱くなりにくく、ハリ・コシがあります。
レーヨンのいいところはそのままに、美しい光沢感もあります。

リヨセル(テンセル)

ユーカリの木材のパルプを原料としたリヨセル。

「テンセル」はリヨセルの海外の商標名です。

製造過程はレーヨンと異なり、レーヨンの弱点である「水に弱い」ところが克服されています。
濡れた時でも強度はほぼ変わらず、洗濯による縮みも少ない。

強度の高い素材で、綿よりも強度が高いです。

繊維を知ってモノを選ぶ

服やクッションやシーツ、タオル、布は私たちの生活のいろいろなところにあります。いつも触れているものだからこそ、その原料、素材に目を向けて自分に合ったものを見つけて行きたいものです。
自分の好きなものがどんなものか分かると、選びやすかったり、いつもと違うところに気がついたりします。モノのことを知って、ショッピングをさらに楽しいものにしてください。